(実業之日本社 SKI'77-1 別冊付録「スキーカタログ」より)
今年のニューモデルは外見よりも中味で勝負!!
本当の"スキー通"とは、テクニックが自慢できるだけではなく、用具にも精通しているヒトのことをいいます。キミの知識の幅をグーンと広く深くする'77シーズンの話題と傾向を集めてみました。
まず、総括的にみると、インスブルックオリンピック直後の今シーズン、さぞやいろいろなニューフェイスが、という期待がありました。
しかし、その期待に応えるものは、あまり見当たりません。従来からのものを素材、構造面から開発した用具が目立ちました。
スキー
●当り前になったレーシングソール
昨シーズンまでは、価格的にも中級品以上のスキーに用いられていた半透明の滑走面(レーシングソール)が普及品にも採用されて、ますます般的になりました。スキーデザインも表面だけでなく、裏面(滑走面)も考えなければならなし、時代になったともいえます。表裏同デザインも珍しいものではなくなりました。カザマスキーは1万8000円までの全機種にネーム入りレーシングソールを採用しています。
また、レーシングソールを表面材に用いたモデルも多くみられます。滑走面材を表面に用いることで、@雪がつきにくい、A少々のキズなら表面を研摩するだけで新品と同様になる(デザインの修整が不要、汚れをと〜)やすい、オーバーホールが容易など)、Bワックスの浸透率が高い、などがこのタイプのスキーの特徴としてあげられます。
これとは少し異なるが、フィッシャー(オーストリア)のトップモテ'ルに採用されているインタールス・システムもスキーのデザインをいつまでも新品のように見せます。これは上面のABSシートが単なる表面プリントではなく、厚みのあるシートの中まで色が通っているので物に当てたり、ひっかいたりしてもスキーの上表面は色がはげず、常に美しい状態を保つことができるという、スキーヤーにとって耳よりなお話です。
●多目的な使用ができるコンパクトスキー
"コンパクトスキー"耳なれない言葉ですが、今シーズン注目を集めているのが、この短いスキー。
従来のショートスキーは技術導入・上達を目的とするものと、セカンドスキー的なものと、必ずしも用途がはっきりしていませんでした。コンパクトスキーは、上級者から女性までレギュラースキーと同じように楽しめるリクリエーショナブルスキーといえます。
欧米でもコンパクトスキーは人気上昇中といわれています。ロシニョールにも6機種のコンパクトスキーが登場しました口その代表格モデル"アルページュ"は、最も幅があり他のモデルより溝も3_広く、滑走面の溝の中央部がカットされ、テールも7_アップした設計になっています。これについてロシニョール社のウォーレー技術開発部長は「深雪、湿雪などあらゆる雪質に適応し、操作が容易であつかいやすい。エキスパートからビギナー、レディス、幅広い層のスキーヤーに楽しめる内容をもっている。シャープなすべりにもゲレンデスキーにも、フリースタイルスキーにもOK」とその多目的性を強調しています。
また、オーストリア・ヘッドスキーのべーダー社長もコンパクトスキーについて「上級者にとっては深雪でも急斜面でもラクにすべれるスキー、一般にはリクり工ーショナルなスキーができる。ヘッドはこれをホットラインと呼んで3年前から発売している。ホットヘッドはヨーロッパでベストセラーだ」と語っています。
フリースタイルスキーはアメリカ生まれでアクロバティックなスキー技術や、音楽に合わせてすべるエレガントなスキーなどの総称です。その目的に合わせ、スキーもいろいろなタイプが発表されています。滑走面の溝の中央部や、後半部をカットしたり、テールアップしたりしたモデルがそれです。
●流行を先取り、舶来ブランドのラングラウフ商戦
ラングラウフとは本来"長く走る"という意味ですが、スキーの場合、雪上散歩とか歩くスキーといった感じで、クロスカントリーとかディスタンスあるいはノルディックといわれるスキーと同形態ですが、タイムを競うレースではありません。ヨーロッパではコースもいろいろあって、各人の体力に合わせて選べますし、各コースにはトレーナーがついていますから安心して参加できるということです。
日本でもSIA公認スクールのなかにラングラウフスキーを指導する学校もあり、コース作りもはじまっています。スキーメーカー各社は、競ってラングラウフ用のスキーを今シーズンに向けて発表しています。日本での流行を先取りしてか、アルペンスキーー辺倒だった外国の有名ブランドがいっせいに扱い品目に加えています。
●大胆なモデルチェンジも見られる
ここ数年、スキーのデザインは毎年どこか変わるのが当然のように考えられていました。今シーズンに向けて全面的にモデルチェンジするブランドの代表格はクナイスル(オーストリア)とヤマハでしょう。反対にまったく前年通りという小賀坂のような例もあります。
クナイスルはインスブルックオリンピックを記念し、クナイスルのシンボルであるスターマークを片足ずつ中央部にアレンジし、ペアでひとつのマークができるという大胆なデザインです。
ヤマハは各タイプごとにパターンを分けたデザインを採用しています。真っ白なハイフレックスをはじめ、パラマウント、オールラウンドなど、おなじみの名称はそのままですが面目は完全に一新させています。
変えない小賀坂では、デモンストレーター層に圧倒的な人気のオガサカの白(SS-W)の上に"別格のグラス"のニックネームをもつ"ウルトラ・エス"を誕生させました。テクニシャンが使いこなす楽しさを味わえる上級用スキーというふれこみです。
デザイン以外ではボルクル(西ドイツ)が新しいゴム質のトップエッジ素材"エラストマー"を2機種に採用し、安全性を打ち出しているのが注目されます。
●軽量化が進むとスキーは長くなる?
スキー用品全般について重量の軽減をはかることは、メーカーにとって、かねてからの研究課題でした。スキーが軽量であることは当然ながら機敏な操作性につながります。負荷作用が少ないのでエネルギーのロスも防ぐことができます。ただし、単に軽量化するだけでなく、性能を低下させずにそれを行なうのが必須条件となります。耐久性、バランス、弾性、震動呼吸…など、軽量化によってそこなわれる恐れのある機能は多く、メーカーの研究課題も当然そこに集中します。
カーボンファイバー、ケプラーなどの新素材、オメガ構造をはじめとする空洞芯構造、ハニカム芯材、インジェクション製法…なども性能向上と同時に軽量化を推進する手段といえます。今シーズン登場するスキーのなかから軽量化をポイントにしているモデルを紹介してみましょう。
軽量なスキーといえばアルミハニカム芯材を用いたヘクセル(アメリカ)が代表的存在といえますが、同じハニカムを使用しているのがカザマスキ丁。アメリカのセンチュリー社と技術提携してアメリカで製造しているカザマハニカムフォームは3シーズン目をむかえ、ニューモデルを2機種登場させます。ハニカムフォームは、アルミハニカムに粘性吸収性にすぐれたウレタンフォームを注入した独自の構造の芯材をウェットラップしたグラスボックス構造のスキーで、軽量さも特徴の一つです。
スワロースキーは世界にさきがけてインジェクション製法を開発して3シーズン目になります。インジェクションスキーとは、モールドのなかにあらかじめグラスファイバー、エッジ、ソールなどすべての部品をセットしておき、そのなかに2種類の液状樹脂を注入すると内部で化学反応を起こして発泡し、硬質ウレタン樹脂を芯材としたスキーができあがる新しい製法によるスキーです。耐久性、復元性があり、軽量であること、発泡のさせ方でいろいろな性能をもたせうることなどが特徴で丸発泡硬質ウレタンの特性として中心部ほど密度が低くなるので中空構造に近い状態ですから、軽量なスキーができあがる訳です。
ダイナスター(フランス)のオメグラスも軽量で切れのよいスキーとして知られていますが、それを上回る性能という、;、れこみで登場するのがアタリグラスです。ダイナスター独特のオメガ構造のなかで、従来はウレタンフォームを使っていた部分にさらに軽量なアクリルフォームを使用し、グラスの使い方も変えて性能アップをはかっています。
美津濃では軽量な木芯をGFRPでボックス状に包み、上下面にヒッコリーを配したボックス構造スキーを開発しました。ブルーインパルスの「ジュニアレーサー」「ガーランド」「フェアリー」の3機種が新発売されます。"水に浮くほど軽い"をキャッチフレーズにしていますが、操作がしゃすく、しかも曲げ剛性、ねじれ剛性のバランスがとれているので安定「生にもすぐれています。美津濃では、「短いスキーが好まれる最近の傾向は、軽量化が進むにつれて長いスキーに再び人気が移行することになるかも…」といっています。
●新しい価格づけで値引きは少なくなる?
スキー用品(とくにスキーとスキー靴)の価格の乱れがここ数年続いています。これは供給が過剰気味な市場で、価格競争が激しく行なわれているためです。このままではスキー用品の価格についてユーザーが不信感をもち、それが、ブランドや販売店の不信につながるのではという心配から、今シーズンはメーカーや輸入商社がその対策にのり出しています。
結論から先にいうと、"今シーズンは価格が下がるが、値引きの幅は極めて少なくなる"ということです。つまりはじめから値引きをした価格づけをしているという訳です。このシステムは細部でちがってもほとんどの輸入スキー用品にとり入れられています。メーカー、商社は「同一モデルが昨年の割引販売価格より安くなることはない」といっていますが、ほとんどが大なり小なりモデルチェンジ(滑走面をレーシングソールにするなども含めて)を行なっていますから、同』モデルはほとんどありません。
昨年発表したカザマのハニカムフォームスキーは各モデルとも全く同一ですが、今シーズン1万円値下げします。そこで「昨シーズンお買い上げになった方に限り無料でオーバーホールいたします」とカザマスキーは発表しています。これも新価格政策の収拾手段の一つでしょう。
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スキー靴
●4バックルとリアヒンジが主流
「イタリアのスキー靴メーカー各社は、もっかポリウレタンにつぐ素材探しに懸命だが、なかなかこれはというものは開発されない」と先ごろ来日したイタリアのスキー靴"ノルト"のメーカー、ノバスポース社・マッオカート社長は話しています。シェル素材として、ポリウレタンがこれだけ普及してしまうと、メーカー各社は競争手段を、新素材の開発か、品質、機能上の付加価値に見出さなければなりません。そして'77シーズンは後者での競争となりそうです。
外見上からの特徴は、昨年一般的だった5バックルが姿を消してほとんどがワイヤーループの4バックルになったことでしょう。バックルの幅もワイドで薄くなり、ワイヤーループが足全体を均一にしっかり締めつけます。これだと故障があっても部品の交換が簡単にできます。
また、2ピースのシェルをサイドでリベットした形(サイドヒンジ)が少なくなって、後部でジョイントさせる"リアヒンジタイプ"に変わっているのも全般的な特徴です。これは足首を動かしやすくし、前傾も容易にさせる利点があります。
カラーは昨年まで明るいオレンジ、イエロー、レッドなどが主流でしたが、'77シーズンモデルでは、ブラウン、グレー、ベージュなどシックなカラーも仲間入りし、いろし、ろな組み合わせのツートンカラーも多くなっています。そしてそのほとんどが"つや消しクタイプであることも全般的な傾向です。また、半透明な感じのシェル(ドロミテのカレラ)や、透明で、ジーンズ地の内張りを透かして見せるシェル(ダイナフィットのジーンズ)などは変わりダネといえましょう。
●新機構を取り入れたニューモデル
最近、クラマー、プレルをはじめ大勢のレーサーに使用され、レーサー対策に力を入れているダイナフィットではコンペティションモデルに、いろいろな新しい機能を取り入れています。
シェルシャフトの後上部スポイラーにある前傾調節用の「リア・スリット・スライダー」は、これを引き降ろすことにより、バックルをゆるめなくてもラクに直立したり、走ったりすることができます。そしてこれを引き上げると前傾姿勢が得られます。また、第一バックルの前に風の低抗を低減させ同時にバックルを保護する機構「トウ・スポイラー」を採用しています。風洞実験の繰り返しから生まれた機構で、時速にして2.5`のスピードアップが可能だということです(メーカー談)。
レタポアの"キリー"では、J・C・キリーのアドバイスによって生まれた独特のアルマチュール機構を採用しているのが特徴です。これは簡単にいうと「サイド方向と後方向に強く、前方には適当な柔らかさという…見矛盾した機能をスキー靴に与えたもので、適確なエッジ操作ができ、後傾姿勢を支え、前傾に対しては柔軟さがあ卜)、適度な弾性も備えている」とメーカーでは優秀性を説いています。このアルマチュールは後部にあるカムを回転させることによって前傾角度と柔軟さを自分のすべりに合わせて変えることができます。
表面からは見えませんが、靴のユガミを防止し、より正確な動作をスキーに与えることができ、軽量化をはかれるというアンチトーション・システムを採用しているのはガルモント(イタリア)です。
このほか、足にそったシェルテ"ザインと足をシェル全体でくるむように締める新しいシステムを採用し、一つのバックルが締める範囲を拡大させるカベール(イタリア)のAAシステムなど、メーカーごとにいろいろな工夫がみられます。
プラスチック製になって"スキー靴は歩くためにあらず"といわれ、歩きにくいものであるとされていましたが、'77シーズンには各メーカーごとに、軽量化することや、靴底に工夫することなどで歩きやすくしょうとする努力がみられます。
インナーブーツも、フロー(ガムパッド)をはじめ、各メーカーともフィット感、保温機能などの向上に独自の研究をすすめています。外から見える部分のカラー、テ"ザインに凝ったものも登場しています。高級タイプには皮革を使用する例が多く、内張りもファー(毛皮)、ジャージのほか、ダイナフィットはローデン(ピュアウール)を使用して保温性、吸汗性、復元性にすぐれていることや、濡れても硬化したり悪臭をはなつことのない点での優秀性を主張しています。
●世界的レベルに達した国産靴
国産スキー靴にも著しい進歩がみられます。世界的な傾向をふまえて、'77シーズンモデルはすべて4バックルになっています。
バイソンは、シェルのデザインのもとになる金型(モールド)をスキー靴製造の本場イタリアで製作し、世界の一級品と比肩できるモデルであることをPRのポイントにしています。世界的な実力のある日本の化学工業も、スキー靴のための新しい素材開発に協力しているそうです。
また、日本のスキー靴製造のメッカ奈良県では、メーカー数社が合同でシェルモールドの機械を導入して、製造技術もぐんと向上しました。外形は同じですが、メーカー各社はインナーブーツで勝負をするといっています。
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バインディング
●歓迎すべき国産化
安全スキーに欠かせないスキーバインディングは、ステップイン式、ワンタッチ式、プレート式など、形態の上から三つのタイプに分類できます。
ステップインはサロモン、チロリアなどに代表される踏みこみ式といわれるタイプ。マーカーやルックネバダなどはワンタッチ式で知られています。また、プレート式ではスイスのガーチがその代表格でしょう。
'77シーズンは、いわゆるニューブランドとして華々しく登場するものはありませんが、各ブランドとも、代表するモデルとは異なるタイプを新たに開発したり、販売形態を変えたりするなど、内容が変化しています。
西ドイツのマーカー杜は、日本における技術、販売提携先を今年からヤマハに変更し、すべてのモデルを日本で生産することにしました。今シーズン発売されるのはトウピース4、ヒールピース9、その組み合わせば10タイプになります。このほか子ども用やレンタルモデルもそろっています。昨年はヒールピースだけで1万6000円だったコンパクトロー夕マートが国産化によって、M4とのセットで1万6500円になりました。
また、ホープでは5重関節機構のトウピース"H5"を新しく発売します。サロモンも代表モデルの555Sを国産化して昨年より6000円ほど安くなっています。このほかオルソップ(アメリカ)も3タイプの国産モデルを発表する予定です。国産化によってすぐれた用具が安く手に入ることは、大いに歓迎するところです。
●プレート式の人気、上昇中
このところプレート式バインディングの人気が徐々に上昇しています。他のタイプのバインディングはほとんどが、トウで横方向、ヒールでは.上方向にしかリリース(解放)しませんが、プレート式の場合、より多方向へのリリースが可能なので、いっそう安全性が高くなる、というのが人気の原因となっているようです。
このほか、プレートに靴が固定される、リリースはプレートごと行なわれるので靴底に土などの汚れがついていても摩擦抵抗には関係がない、身体の総重量が均等に分布されるためスウィングウエイトが小さく回転操作が容易である、などがプレート式の利点としてあげられています。
アメリカで4年前に発売され、現在では第2位の市場シェアをもつといわれるプレート式バインディング"ベッサー"のカート・ヴォン・ベッサー社長は「25年前の木製スキー、皮革製スキー靴という条件下と、それらが著しく進歩した現代とでは、バインディングに対する考え方を改めるべきである。レーサーにしても同じコースを25年前の3分の1のタイムですべっている。プレート式はこの25年間の科学の進歩をとり入れ、現代のスキー技術にマッチした機構を備えてい'る」と、プレート式の進んだ安全性を強調し、短時期でベッサーが成長した原因を説明しています。
プレート式バインディングはガーチ、ベッサーのほかに、チロリア、ゲッツェ、バート、ヘッドなどですが、今シーズンからルックネバダでもプレート式を登場させます。価格はチロリァPB-IIの1万3000円からルックLK5の3万7500円まで幅がありますから、ご予算次第といったところです。
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スキーストッパー
●多彩なスキーストッパー
バインディングとともにスキーに付ける、スキーストッパーがかなり普及しています。流れ止め、スキーブレーキなどとも呼ばれていますが、その名のとおり転倒してスキーが足から離れても、遠くまでスキーが流れていかないようブレーキをかける装置です。
流れ止めといえばバインディングからヒモ状のベルトを足に巻きつけるストラップタイプがほとんどでした。しかし、このタイプではスキーが足から完全に離れないので、安全性に問題(転倒の形によっては捻挫や骨折につながる、とくに刃物のように鋭いエッジによる創傷の例が多い…など)があるとされるようになりました。また、スキーウェアのスタイルの変化もストラップ式を不向きなものに変えています。
スキーストッパーは、スキーが靴から離れると自動的にスプリングなどの作用で、プラスチックや金属の足がスキーのサイドに突き出てスキーにブレーキをかけるものです。
いろいろなブランドが登場していますが、ガーチでは'77シーズンからスキーストッパーつきでバインディングを発売しています。価格は昨年と同じです。
スキーストッパーの取り付けはバインディングとともにセットするタイプが多いのでバインディングメーカーではガーチのように自社のバインディング専用のスキーストッパーを発売しています。サロモン、コバーなどはそのケースです。価格は3900円から7800円まであり、今シーズンには10タイプを越すスキーストッパーが発売されます。
スキーヤー自身の安全と、他のスキーヤーに危害をおよぼさないためにもスキーヤーのエチケットとして、流れ止めばつけるべきです。スキーストッパーは便利でスマートな流れ止めといえます。
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ファッションコーディネイト
●トータル化をねらったブランド
ブルーインパルス(美津濃)は、スキーとスキー靴のニックネームを統一して、テクニックに合わせて選びやすくしています。
たとえば上級者向けには、ブルーインパルスレーサーという名のスキーとスキー靴がある、といった具合に、初級者向けまで6タイプそろっています。ブルーインパルスブランドにはこのほかにスキーポール、スキーウエアがあってテクニックのレベルに合った機能、耐久性、ファッション感覚が備わっています。
さらにこれらとコーディネイトできるデザイン、カラーのアクセサリー類(手袋、帽子、バッグなど)もそろえて、おしゃれなスキーヤーの要求に応えています。
ピエール.カルダンといえばオートクチュールデザインのほかにインテリアなどのデザインも手がける多面的な活動をしているデザイナーとして知られています。すでにカルダンブランドのスキーウエアは日本で製造発売されていますが、今年はスキーとストックにもカルダンが登場します。
また、今年から技術提携で国産化されるスイスのHCC(アンリ・シャルル・コルソネ)もデザイナーブランドのスキーウエアですが、発売元のデサントではHCCブランドのスキーを輸入します。HCCスキーウェア'77シーズンモフ「ルのアーマカラー、デザインとコーディネイトしているエレガントなスキーです。
帽子、手袋、小物入れなどと、トータルファッションが楽しめます。
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《'77シーズンのニューブランド》
100ブランドを超す百花績乱のスキーウエア市場に、今年も華やかに登場したニューブランドを紹介しましよう。
○サマス(三井物産スポーツ用品販売)
レーサ志向のウエアで、昨年来日したイタリアスキー連盟のインストラクターたちが着用していたもの。スキーパンツ、ジャケット、サロペットがあり、コーディネイトできる。スキーパンツ2万6000〜3万4000円、ジャケット1万6000〜5万2800円、サロペット1万6000〜1万9000円
○ロフェ(三井物産スポーツ用品販売)
デザイン感覚、躍動感をカッティングの中に生かしているアメリカ生まれのウエア。ジャケット1万4000〜1万8000円、サロペット2万〜2万4000円
○エンゲル(リーベルマン)
インスブルックオリンピックで、オーストリアの選手団、関係者が着用していて、人気を呼んだブランド。技術提携により国産化し、本格的に日本市場で発売される。キルティング1万2000〜1万9000円、スキーパンツ1万8000〜1万9000円、サロペット1万4000〜1万5000円
○エスプリ(モニック)
ペェディグリーが社名を「モニック」に変更して、ヴァンジャケットとの共同企画で発売する新しいブランド。怪獣ネッシーの頭部をワンポイントにしている。アンチグリスを使ったスーツセットがメイン。マーク1スーツセット2万9000円〜4万5000円、マーク2スーツセット1万9000〜2万1000円、マーク3キルティング1万2300〜1万3800円
○スノーバ二ー(ニチレイスポーツ)ニチレイスポーツのオリジナルウエア。セーターとキルティングをペアで販売する。キルティング&ペア1万2000〜2万5000円
○スノーライオン(ニチレイスポーツ)
ダウンタッチの合成綿を使ったキルティングがメイン(アメリカ製)ベスト8500円、パーカー2万2000〜2万7000円OHCC(デサント)女性ものが大半を占めるパステル調のスキーウエア。帽子、手袋をはじめとするアクセサリー類も豊富。ウエア、アクセサリー、スキーとトータルコーディネイトができる。スーツセット2万6000〜6万9000円
○スキーバム(内山製作所)
オリジナルのジュニア用スキーウエア。キルティング5300〜7200円、サロペット5800〜7900円、ジャンプズーツ7500〜9500円286
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(実業之日本社 SKI'77-1 別冊付録「スキーカタログ」より P-222〜226)
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