SIA Q&A (2002/ 8/15) (03/11/ 6一部追加)
(回答などは、2001/秋口までの時点のものです)
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◇ はじめに一言お断り
2002秋頃から閉鎖されている本物の「SIA公式サイト掲示板」。きっとマナーの無いひどい書き込みが続いたのでしょうね。
2001/夏〜2002/夏の1年間(第22期)は、私がSIAホームページの製作・管理人を担当させて頂きました。その当時の、2001/秋口までに掲示板に書き込まれた質問と、回答を中心に、このページをまとめました。回答者の大半は、SIAですが、一部会員の方の参考意見の場合もあります。
論旨を明確にするために、関係ない部分などは削除し、また日本語として文章を読みやすく、分かりやすくするために、文章もかなり手を入れて意訳しています。
第22期 SIA HP製作・管理人(土方あきら) 2002/ 8/15
◇ ISIA登録 と 移行 と 振り分け表について
Q=海外の資格
ISIAへの移行を希望しています。
A=(第22期HP管理人 2001/10/ 5)
厳密な意味での「ISIAへの移行」というものは、存在しません。
移行とは、既に取得済みのある国での指導資格を基に、ISIA(国際職業スキー教師連盟)加盟の他の国の指導資格を取得するときの優遇処置を意味します。
A国の資格を廃止して、B国の資格に移るものではありません。
「ISIAへの登録」という意味でしたら、次のQ&Aをお読みください。
Q=
ISIA登録に変えるには、どんな手続きが必要ですか?(2001/08/21)
A=(掲示板管理人 2001/08/22)
ISIA登録は、ステージ2と3取得会員を対象にSIAが手続きをするものです。ご本人の手続きは不要です。
ですから”ISIA登録”については、ステージ2か3をお持ちであれば、ISIAの会員に登録されており、会員証にISIAシールを貼付しています。
A=(国際委員会 2001/08/22
(誤解される人が多いので付け加えますと、)これは、他国またはISIAでの教師資格を意味するものではありません。あくまでも会員という意味です。
Q=
以前に国内から国外への移行時のレベル表を見たような気がしますが、手元にありません。
Q=
各国の移行時のレベル振り分け表は手に入りますか?(2001/08/21)
A=(掲示板管理人 2001/08/22)
(以前に発表した「レベル振り分け表」を、誤解されている方もいらっしゃるようですが、)
1999年2月10日発行のSIAニュースVOL97に、「SAJおよび外国の資格からの移行について」として、全日本スキー連盟および外国の資格からSIAへ移行(推薦入会)する場合の比較表を掲載しています。
「推薦入会規程」の「被推薦者の資格」を具体的に表にしたものです。残念ながら、”国内から国外への移行時のレベル表”ではありません。
A=(国際委員会 2001/08/22)
これも管理人が答えている通りですが、よく出る話なので念のため補足すると、国内資格(SIA)からの移行を認めているのは、現時点では一部条件付きながらイタリアのみです。
国外資格からSIAへの移行、受験
Q=先日 NZのSTAGE 1(Alpine)に合格しましたが、これは日本でも通用するものなのでしょうか?(2001/10/01)
A=(掲示板管理人 2001/10/02)
NZのSTAGE 1をお持ちであれば、日本のステージ1に推薦入会することも可能です。
手続きなどについては、SIAの推薦入会規程 pdfをご覧下さい。
申請書は「推薦入会書類 pdf」で入手できます。
Q=
(先日 NZのSTAGE 1(Alpine)に合格しました。) 日本のSTAGE1や2の検定種目なども、教えてもらえるとありがたいです。(2001/10/01)
A=(掲示板管理人 2001/10/02)
●SIAステージ1
学科:スキーの歴史、スキー技術論、その他の雪上スポーツ、
スキー指導者論、作文
実技:プルークボーゲン、シュテムターン、
パラレルターン、ウェーデルン
●SIAステージ2
学科:スキーのための外国語、世界のスキー組織、
スキー技術の変遷、アルペン競技の特性とルール、
スキー産業の現況について、スキー技術指導法、
対象に応じたスキー指導法、スキーの救急法、
スキーのためのトレーニング論、スキー安全対策論、
スキーの山岳と気象
実技:シュテムターン、パラレルターン、
急斜面ウェーデルン、総合滑降、スラローム、
ゲレンデシュプルング
こちらは、SIA認定スキー教師検定実施要綱<資 料> pdfに掲載されています。
Q=
ライセンスの互換性に関して
カナダのCSIA発行ライセンスと、SIAが発行しているライセンスに関して、以前、互換性があると聞きました。それが、その後レギュレーションが変わったと耳にしました。
どのように変わったのかお聞きしたいのですが?(2001/05/09)
A=(SIA 2001/05/09)
CSIAの資格をお持ちの場合、SIAに推薦入会が可能です。
それぞれの資格については、現在は下記のようになっています。
CSIAレベル2 → SIAステージ1
CSIAレベル3 → SIAステージ2
CSIAレベル4 → SIAステージ3
実際に手続きする際には、所定の用紙等必要になります。
手続きなどについては、SIAの推薦入会規程 pdfをご覧下さい。
申請書は「推薦入会書類 pdf」で入手できます。
◇ SIA資格から国外へ
(第22期HP管理人自身の場合ですが、かなり以前にSIA経由で、フランスとイタリアの検定会に招待されています。今のSIA資格でいえば、ステージ3を持っていました。フランスでは、1カ月ほどの合宿と、実技・学科の試験があり、2番目の資格を。イタリアでは、1週間ほどの合宿と、実技・学科の試験があり、1番上の資格をいただいています。
いずれも、1〜2カ国の語学が必要になります。以上、参考まで2001/10/ 5)
イタリア
Q=
イタリアのSIAへの入会は、どのような条件があるのでしょうか?(2001/05/21)
A=国際委員会(2001/05/24)
国内資格(SIA)からの移行を認めているのは、現時点では一部条件付きながらイタリアのみです。
ステージ3を持っていることが前提で、これ以外に面接があります。
オーストリア
Q=
ゆくゆくは、オーストリアの国家検定教師を受験したいと思っています。
そのような資料はどこで手に入るのでしょうか。又、移行の際は どこかしらのスクール(海外)のつてが必要でしょうか。(国家検定教師さん 2001/03/2)
Q=
移行希望国での所属スクールが決定していない場合は、可能なのでしょうか?(2001/08/21)
A=(国際委員会 2001/08/22)
資格を取得するときには、たとえばオーストリアでは所属先が必要です。
オーストリアの資格を取るには、
1=まずアシスタント教師(約10日間)、
2=次に州検定教師(約2週間のコースを2回、これでも立派な教師であることに変わりはありません)、
3=それから国家検定とも呼ばれたディプロム教師のための入学試験があり、
4= 最後にアルピンコース(10日間の山岳ツアーコース)と約2週間のコースを2回というのが概要です(最近の内容は多少変わっている可能性はあります)。
SIAの何らかの資格を有しており、理事会が先方への推薦を認めた場合は、アシスタントコースは免除になるかもしれません。
スキー技術は当然として、何よりも求められるのは、言葉です。ドイツ語ができれば越したことはありませんが、そうでない場合は英語をある程度マスターしている必要があります。
カナダ
Q=
カナダCSIAと、SIA資格の互換について教えてください(2001/08/07)。
A=(国際委員会 2001/08/08)
お問い合わせの件ですが、現在SIAからの入会を認めているのは、前提条件付きながらイタリアのみです。
(本年5月以降に、)すでに2回ほどカナダの担当者に、問い合わせをしております。しかし、いまだ返事がありません。そこで更にメールを出したいと思います。
いずれにせよ、これまでそのような形で取得したケースは聞いておりませんので、少し難しかったり、時間がかかったりするかもしれませんので、ご了承ください。
Q=
会員です。これまでの分も少し見たのですが、カナダでの資格試験を受ける場合についての手続き等教えてください。
ステージTはこちらではどうなるのでしょうか。(2001/10/31)
A=(掲示板管理人 2001/10/31)
お問い合せありがとうございます。
残念ながら、現状では、日本の資格を持っていても、カナダ(CSIA)では、推薦入会や科目免除などの措置はありません。
今後何らかの措置を行う方向で、国際委員会とカナダ(CSIA)で話を進めています
参考意見=(小澤 弘和さんより 2001/11/01) 昨シーズンはカナダで教えました。 カナダでは日本と違って資格を持っていないと教えられませんが、ステージ2を持っている(ISIAメンバー)ため何の問題も無くこちらで教えることが出来ました。 移行措置ですが以前は無かったようですが、現在はお金を払ってCSIAの準会員になってから移行講習会をうけ、移行できるようです。CSIAにe-mailで問い合わせると良いでしょう。 ちなみにCSIAのPDP(CSIA会員対象の講習会)に参加するとSIAの単位にもなるようです。(特にCSIAのメンバーである必要は無いようです) ついでにこちらのスキー(スノーボードも含め)スクールの様子をちょっと報告します。 給料は完全能力時給(資格による)レベル1−9ドル、レベル2−11ドル、レベル3−13ドルそれに、レースコーチやフリースタイルコーチの資格をもっていると1ドルずつ余計にもらえます。 ユニフォームは100ドル払ってレンタル、交通費なし、用具支給なし、リフト券は常勤は支給になりますが、非常勤はシーズン券を購入しなければなりません。 日本と比べるとかなり厳しいでしょう。 資格は4段階あって、レベル1は16歳以上の制限でかなり易しいようです。 インストラクターの質は日本と似たり寄ったり、ただ組織による規格化のせいで、似たようなフォームで滑る人が多いみたいです。”腕はここ”みたいな感じで。クローンとも呼ばれています。 レッスン時間は1時間半、準備体操なし!!(これはもし怪我をした時、準備体操の仕方が悪かったからと言われないようにだそうです) 受講者の大半は初心者です(特にスノーボード)滑れるようになったり飽きてしまってリタイアする人は多いみたいです。 一応スノースクールと言うことですが、スキーインストラクターとスノーボードインストラクターの仲は特に良くは無いみたいです。 あとヘルメットを使用している人が生徒では9割、イントラでも2割ぐらいと多いようです。 気づいた点を上げましたが、基本的には厳しいルールも無く非常に楽しかったです。 |
参考意見=(小澤 弘和さんより 2002/02/27) カナダスノーボードレベル2 SIAスノーボードからCASIへの移行措置が無いため。先日レベル2を受験しました。 内容的には4日間指導法重視のコースでした。 ちなみにレベル1では、スライドターン(ドリフト)立ち上がりのみ。 レベル2では、スライドターン基本系、洗練系、カービングターン基本系いずれも立ち上がり系のみ。 実技に関しては、4日間でCASIの基準を満たすすべりができれば合格。指導法に関しては、最終日に検定がありました。 レベル3は、フリースタイルコーチレベル1も取得しなければ受験できません。全てのすべりが洗練され、検定斜面も急斜面不正地になります。しかもフリースタイル、アルペンの両方が検定種目になります。カナダ全体でも40人しかいないようです。 レベル1を受験しなくて済んだのが、日本のレベル2を持っていたからか何なのか判りませんが、ただ単純にCSIAレベル4からSIAレベル3、CASIレベル3からSIAレベル2への移行ができるようではなんとなくいけないと思います。 来年はフリースタイルレベル1をとって、レベル3を受験したいと思います。 |
ニュージーランド
Q=
ニュージーランドの資格と、SIA資格の互換について教えてください(2001/08/10)。
A=(国際委員会 2001/08/28)
カナダ・ニュージーランド資格との互換性に関して、現在確認作業中です。
ただし前にも申し上げましたように、時間はかかります。
なぜかというと、確かに同じISIA加盟国ですが、資格を認める認めないは当該国間の問題となっているからです。つまり相手国の理事会などで検討してもらうことになる訳です。
イタリアについてはこちらからお願いをして、一部条件付きで認可となった経緯があります。
この件に関しては、いずれにせよ積極的に進め、可能な国のリストを作りたいと考えております。
A=(元NZイントラさんよりの参考意見 2001/08/28)
私の経験から、参考までにお話しさせていただきます。
私は1986年から5シーズン、NZのスクールに所属していたSIA会員です。
当時、日本の資格からNZの資格への推薦入会等の移行措置は、ありませんでした。現在も同じだと思います。
ただし、NZでイントラとして働く為には、日本の資格でOKです。
給与待遇面では、
日本のステージ2=NZステージ1
日本のステージ3=NZステージ2
日本のステージ1はアシスタント待遇です。
その他、経験や能力によって待遇に少し差がありました。
また、NZSIAの資格を取るには、直接受験が手っ取り早いです。
NZステージ1は国籍に関係なく誰でも受験可能です。
NZステージ2受験には、NZステージ1か日本のステージ2以上が必要です。
私は、日本の資格のままNZSIの会員になっていました。と言うよりも、NZで働く為にNZSIAの会費を取られていました。
NZのスキースクールには北半球の優秀なイントラが多数在籍していますので、一緒に働くことは大変勉強になります。
意欲のある方は、どんどん挑戦して良い経験を積んでください。
アメリカ
Q=
PSIA(アメリカ)との関係ありますでしょうか?
現在米国にて、PSIA(Professional Ski Instructors of America)のインストラクターをしています。現在Level1ですが、Level2を来シーズンまでにとろうかと考えています。
日本のSIAとPSIAの関係、資格の相互認定等はあるのでしょうか?(2001/04/04)
A=(管理人 2003/11/ 6)
SIA資格→海外資格
国内資格(SIA)からの移行を認めているのは、現時点(2001/08/22)では一部条件付きながらイタリアのみです。ですから、アメリカの資格への以降は出来ないことになります。
SIA「推薦入会規程」を見ると、次のように書かれています。
2. 被推薦者の資格 (1) 次の各項に該当する者は、理事会の議決によりステージIIIとして入会することができる。 イ.国際職業スキー教師連盟(ISIA)加盟国の会員で、当該国の最高位の資格を有する者 (2) 次の各項に該当する者は、理事会の議決によりステージIIとして入会することができる。 イ.国際職業スキー教師連盟(ISIA)加盟国の会員で3段階以上の資格を定める当該国の上位2番目の資格を有する者 (3) 次の各項に該当する者は、理事会の議決によりステージIとして入会することができる。 イ.国際職業スキー教師連盟(ISIA)加盟国の会員で当該国の上位3番目の資格を有する者 ロ.上位3番目の資格が存在しない場合は上位2番目の資格を有する者 イ.国際職業スキー教師連盟(ISIA)加盟国または加盟国が認めるスノーボード単一団体において、スノーボード資格上位2番目以内の資格を有する者 (5) 次の各項に該当する者は、理事会の議決によりステージI(スノーボード教師レベルI)として入会することができる。 イ.国際職業スキー教師連盟(ISIA)加盟国または加盟国が認めるスノーボード単一団体において、スノーボード資格上位3番目の資格を有する者 ロ.上位3番目の資格が存在しない場合は上位2番目の資格を有する者 |