◆スキーを片方だけ履く
・ 使わない片方のスキーは邪魔にならないように、他のスキーヤーに危険を与えないように、ゲレンデの端などに立てておく。
刺さりにくいアイスバーンでは、スキーを流さないように注意して裏返しにして、1カ所にまとめて寝かせて置く。
・ どちらでも良いから、コーチと同じ側のスキーを片方だけ履かせる。
途中で履き変えて、反対側の練習をすることは原則的に必要ない。
・ 平地でないときは、山側のスキーを履くようにした方が易しい。
・ 靴底に付きやすい雪質のときは、雪を落として履くように指示。ときには手伝いも必要になる。
◆歩行、曲線歩行、推進滑走、登行
・ 説明は、この段階ではそれほど要らない。
・ コーチの後ろに一列につかせ、斜面では滑らないように横方向に歩き始める。
・ 適当に横に歩いたら向きを変え、元の位置の辺りまで戻り、これを何回か繰り返す。いちいち止まらずにグルっと大きな輪を描くように歩くと良い。
・ 靴で歩いた足跡で荒れるような新雪、または混雑したゲレンデでは、この横への移動は短めの距離にする。
・ 曲線歩行では、ストックやスキーを何本か左右に振って立て、その横を歩くようにすると良い。より楽しいし、また自然に曲がりながら歩くようになる。
・ 登行に入る時も、片足スキーのお陰で説明無しでも出来る。
◆滑走
◇滑走。可能な限り平らな斜面を選び、5mくらい滑る。斜めに滑るのは難しいので、真下に滑るのが原則。
◇スタートやゴールの横にストックを立てて、目印にすると良い。
・ 初めの3回くらいは、わずかに下にスキーを向けて、やっと滑る程度の遅いスピードで滑らせる。
・ 普通だと横向きから少しずつ下に向けて行くことが練習の基本だが、次はいきなり真下に滑る。斜めの横切りでは山側のエッジ1本に乗る必要があり、これが片足スキーでは難しいからである。
(但し、少し急な斜面や地形によっては斜めも可)
イ) 3〜5mくらいの直滑降
ロ) 4〜7mくらいの直滑降
ハ) 7〜12mくらいの直滑降(斜面、地形、雪が滑り過ぎるときはやめる)
・ スタートやゴールの横にストックを立てて目印にすると良い。
・ どんどん滑らせる。
前の生徒が止まってからスタートの準備をする生徒が多いが、いつでもスタート出来るように早くに用意をさせる。
練習は一列だけでなく、ぶつからないように横の間隔を空けた位置でもう一列を並行して練習させると効率が良い。
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