◇このページの主旨
上級者がさらに腕を上げるために、片方のスキーを外して滑ることはたいへんに効果があります。しかし、ここで登場する「片足スキー」は、あくまでも初心者のスキー入門課程での指導法です。ですから、このページの対象は実際にスキーを雪の上で指導する、インストラクターやクラブ指導者などの皆さんになります。
一般スキーヤーの方が読んでも、決して面白いページではありません。
◇片足スキーの履歴書
私がレッスン活動をベースにしているスキー場には、自然停止が出来るような初心者に適した練習斜面がないのです。そのため初心者の指導で、もっと楽に、素早く、楽しく上達出来る指導法は無いものかといろいろ考え、実際のレッスンで試してきました。
その一つとして、片足スキー指導法にたどり着きました。
但し、これだけが唯一絶対のモノではなく、トライスキーなどのように同じく威力の補助用具や指導法は、他にもあるものです。
押しがけも大変に効果のある指導法なので、いつか紹介出来れば、と考えています。
片足スキーはモノになると確信を持ち始めたのが、1974年頃でしょうか。
その後、何度かはスキー雑誌に発表していましたが、1976年には単行本の中で発表。
1976年3月、独立200年記念に招かれ、「'76アメリカ・ナショナルスキー会議」にて日本のSIAとして、見谷昌禧さんと私で発表。
1977年初冬に発行の「SIAオフィシャル・スキーメソッド」(報知新聞)に採用され、発表される。
日体大の大出教授は、早くからこの指導法を評価いただき、大学の授業の中でも採用しいただいています。
見谷さん、大出さんのお二人の評価がなかったら、スキー界には広まらなかったと思い、この場を借りして謝意を表します。
ドイツのスキー連盟でも、私よりも前の時代に、一時はメソードで採用したことがある、と直接聞いています。どのような内容だったのか、何故消えたのかは不明ですが。
お蔭さまで現在では、SIAの範囲にとどまらず、SAJほかも含め多くの組織、コーチたちに採用され、普及しています。