スキーの話

「11ヶ月前にアキレス腱断裂しました」 (2019/01/09)

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ちょうど11ヶ月前の2018年 2月06日に、私はスノーボードで転び、左足アキレス腱断裂をしたのだ。
左足アキレス腱断裂をした土方あきら 結果的に手術は無しで、週3のリハビリ通い。幸い12月中旬に、医師と理学療養師から軽く流すスキーから始めることで、滑走許可。その足慣らしを半月程度したら、緩斜面で力まない滑りから始めることで、スノーボードもOK。
この間のドタバタ劇を記して、どなたかが万一同病になったとき、少しの参考になれば幸いである。
透明スペーサー
大したスピードも出ていず、フロントサイド(つま先側)に内投して転び、ボードの前方エッジが雪面に食い込み、左足アキレス腱(前脚)がドンドン伸ばされていく。その圧に耐え、頑張っている内に突然、圧が消えた。痛みも無く、切れた音も無いので、勝ったと錯覚。日頃ヨガなどなどで十二分のストレッチをしているお陰、と。
ところが立ち上がって左足前で滑り出すと、トップが左右にフラフラ。右脚前に切り替えると、わりと何とか滑れた。
透明スペーサー
菅平高原にある診療所に運ばれると、「レントゲンからは腱の断裂は分からないが、骨折は無い。しかし他の症状から、ほぼ間違いなく左足アキレス腱断裂だろう」と。
私は当時75歳。ドクターは「60歳患者のアキレス腱手術をした経験はあるが、高齢者は手術しないほうが一般的」とアドバイスをくれた。
透明スペーサー
発生地は、長野県・菅平スキー場のファミリーゲレンデ。それもゲレンデ下部の緩斜面。
透明スペーサー
実は事故の10日ほど前に、元SIAスノーボード・デモの友人・臼田さんに付き合って貰い、長野ゼビオに。店で、もっとも硬いDEELUXE Empire(\47,000)というスノーボード・ブーツを購入。事故日が、使用2日目。
しかもその日の雪質が、転倒した状態でトップのエッジがしっかり食いつき、かつ生まれた雪の壁が崩れないという、軟らかからず、硬からずの、ほどほどのアイスバーン。
この2つの組み合わせの、どちらか1つが欠けたら、アキレス腱断裂までには至らなかったハズだ。
運が悪い時は、こんなものである。
透明スペーサー
東京の家に帰って治療をすることにした。
しかし丸100日の山ごもりをするので、持ち込んだ荷物が多い。例えば衣装ケースが3つ、スキー、スノーボードの板が各2、3台、ブーツも各2足。私は、肺年齢95以上のCOPD患者かつ他の持病もあり、薬類で段ボールが2箱。ストレッチポールやエアー・マッサージャーなどなど、などなど。これを丸々残して去っては、スクールに迷惑をかける。だから空身で、電車に乗って帰る訳にはいかない。
私が、かって猪苗代でスクールをやっていた時代からの友人の、好意に甘えることにした。
彼の団体レッスンが終わるのを待ち2月09日に、大量の荷物を積んだ私のクルマの運転をお願いし、一路東京へ。断裂日から3日が経過。(友人には、翌日、電車で菅平にトンボ返りして貰った。)
透明スペーサー
家に帰る途中で一カ所、寄って貰った。整骨整体術の治療院であるが、結論から言うと、今回はこれが大失敗だった。
私には初めての所だが、猪苗代時代の仲間の何人かが、お世話になっている。常識ではとても滑れない状態の人間に、奇跡?をもたらしている。
かっては新潟県の新井にも、東京の東久留米にも、同様の治療名人がいて、何度か私も、また仲間や知人が助けられている。その他もあり、私は整体や整骨名人を信じているのである。
しかし今回は違ったようだ。2/09〜2/19の間で計4回の治療(料金は特別割り引きをして頂いたが、とても高く1回の治療が3〜2万円)。最終回では「もう、アキレス腱はくっついた。どんどん歩いて良い。1週間後くらいからは、スノーボードも滑って良い」と。断裂日から13日が経過した。
透明スペーサー
本当は付いたのかも知れない。しかし私にはその実感が無い。もししっかり付いていないのに、スノーボードまでしたら、私のスポーツ人生だけでなく、健常者の生活を失うかも知れない。
このように考えて、整形外科のある普通の病院に行くことにした。
透明スペーサー
後日談になるが、今回の初期対処について何人かの医師から感想を頂いた。
「ギックリ腰や腰痛などならあり得るかも知れないが、アキレス腱がそれでくっつくことは考えられない」とは、呼吸器クリニックの担当医、および胆のう摘出の消化器内科の医師の意見。
透明スペーサー
「絶対にあり得ない!」というのがT病院・整形外科の女医と、T整形外科クリニックの二人の医師。ややバカにしたように強く否定する人、やんわりと言ってくれる人と違いはあるが、整形外科医は完全否定派であった。
透明スペーサー
インターネットで調べ、私が選んだのは、T病院だ。超有名なJリーグ某サッカーチームの、チームドクターである医師がいる。幸い家からも遠くない。その女医の診察日は週2、予約が取れたのは2月22日。断裂日から16日が経過した。T病院には、2月22日〜4月19日までの間、計8回の通院をした。
透明スペーサー
初診で言われたことは、「断裂をしてから今日まで、何故にこんなに間を開けてしまったの? 最初の1週間程度が重要。もう手遅れで、手の施しようがない」と。
頼りのこの先生に見捨てられては、私としてはすべがない。「何とか助けて下さい、、」というような泣き落としで、すがりつく。最後は女医が折れて、「やらないよりは、やったほうが良いという程度の治療でも努力しましょう」と、しぶしぶ了承。
病院のMRI撮影は予定が埋まっているので、先になってしまう。急ぐので、別の画像診断クリニックで撮影。ちなみに、そこにも、T病院にも、患者である私自身がクルマを運転。
透明スペーサー
MRI画像を見て、「白くモヤモヤしているだけで、こんなのは付いているとは言わない」と女医は絶句。
左足アキレス腱断裂のための装具 その後、装具を造り、着装(私の場合は約46千円、後日、市役所より4万円補填される)。
簡単に言えば足裏と脚をL字で固定するもの。足首を動かないように固定することで、アキレス腱の伸びを禁ずる。カカト下には4枚重ねのクサビ板が入っていて、最初はハイヒール状態。足首が大きく伸ばされた状態、即ちアキレス腱が縮められた状態で、足が動かないように固定する。日にちの経過とともに、クサビを一枚ずつ減らしていく仕組みだ。
「今更この手遅れ状態で、装具を作ってもあまり意味はないが、作らないよりは良いでしょう。」、「来シーズン、スノーボードを続ければ、またアキレス腱は切れるでしょう。その時は、手術をしたほうが良い」などなど。
透明スペーサー
その間に、リハビリを希望すると、「当病院で手術した患者のリハビリで手一杯で、受けられない」と。
それでは、好ましい自主トレを質問すると、「今は何もするな。ひたすら安静を」と。
透明スペーサー
私の目の前には、青空どころか薄日もなく、深い暗黒の世界が広がっていく。
途中で担当医は転勤し、別の女医に代わる。見立ても、治療も同じである。診察をして、装具のクサビを一枚ずつ外していくだけ。それ以外の治療は無い。
断裂日から70日が経過した4月19日に、装具の最後のクサビが外された。「もうこれ以上出来ることは無い」と、女医から宣告された。
かつ、リハビリも受けられないのだから、通う意味が無いので、最後の診察日とした。このT病院には、2月22日〜4月19日までの間、計8回の通院をした。
透明スペーサー
私の未来に薄日でもさす日が来るのだろうか?
結果的には、この原稿を書いている本日より2週間前に菅平に入山し、本日もスキーでリフト11本、昨日は21本を無事に滑っている。とても幸せなことである。
暗黒の世界から、陽が射す今日までの経緯は、アキレス腱断裂の物語その2に続きます。カミング スーンの予定です。
透明スペーサー
◇追記
本日 1月9日、冬型気圧配置、北陸地方と関東北部で大雪。ここ菅平でも30cmの積雪があり、今シーズン初の大雪だ。外気温は午後4時で-7度、午後9時現在では-14度だ。
雪不足の各地のスキー場も、恵の大雪だろう。

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「アキレス腱断裂の物語その2」 (2019/01/18)

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いきなりこの記事をお読みの方は、出来れば「11ヶ月前にアキレス腱断裂しました」を先に、読んで頂けると幸いです。
丸11ヶ月前に、私はスノーボードで転び、左足アキレス腱断裂をしたのだ。
結果的に手術は無しで、週3のリハビリ通い。幸い昨年12月中旬に、医師と理学療養師から軽く流すスキーから始めることで、滑走許可。その足慣らしを半月程度したら、緩斜面で力まない滑りから始めることで、スノーボードもOK。
という結論に至り、今は半日でリフト21本ていど、時間にすれば約2時間半ていどのスキー滑りをしている。残りの半日は滑らないで休養。かつ週1日ていどはまったく滑らず、アキレス腱の安息日としている。
しかも昨日は、初スノーボード。そして今日が2日目のスノーボードで、リフト15本を滑っている。これが嬉しい現状である。
透明スペーサー
左足アキレス腱断裂をした土方あきら そもそも長野県・菅平スキー場でアキレス腱断裂したのが、2018年 2月06日。
クルマを運転して貰う友人の体が開くのを待って、東京の我が家へ出発したのが2月09日。断裂日から3日が経過。
すぐに整骨整体術の治療院で、2/09〜2/19の間で計4回の治療。最終回では「もう、アキレス腱はくっついた。どんどん歩いて良い。1週間後くらいからは、スノーボードも滑って良い」と。断裂日から13日が経過した。結論から言うと、今回はこれが大失敗だった。
透明スペーサー
しかし私には、治ったという実感がまったく無い。整形外科のある、普通のT病院に行くことにした。
超有名なJリーグ某サッカーチームの、チームドクターである医師がいる。予約が取れたのは2月22日。断裂日から16日が経過した。
透明スペーサー
断裂から初診迄に16日も経過しているので、今更手の施しようが無いとのことだ。リハビリも受けられず、診察と装具のクサビを一枚ずつ外して行くだけ。
「来シーズンは滑れば、ほぼ間違いなくアキレス腱は再断裂するだろう」との、死の宣告もあった。
T病院には、2月22日〜4月19日までの間、計8回の通院をした。4月19日に、「もうこれ以上出来ることは無い」と、女医から宣告された。断裂日から70日が経過していた。
透明スペーサー
T病院に通院する間、復活への少しの希望も持てず、暗黒の世界が広がるだけだ。
インターネットで、必死に情報を探すが見つからない。そんな時に、再生医療の最新TV番組を運良く、偶然に見ることになった。PRP(多血小板血漿)療法で、損傷した、すり減った膝の半月板などを復活させる、というような内容だ。
この番組に、神の救いの手を見た。
透明スペーサー
簡単に言えば患者から採血し、その特殊なエキスを抽出し、患部に注射し、治療・再生を促す。本人の血液を使うので、副作用が少ない。
もう少し詳しく説明しょう。
「高濃度の血小板には、さまざまな成長因子が含まれている。損傷した組織に注射することで、人体の自然治癒過程を活性化させ、治癒・再生速度を上げます。 患者本人の血液からPRP(多血小板血漿)を作り、損傷している部分に注射します。 PRP中の成長因子が、皮下の真皮層・脂肪層に働きかけて、自己修復力を増加して治療を行います。」ということだ。
透明スペーサー
大リーグ投手である大谷、田中選手も、肘の治療に行っているとのことだ。決してイカサマ療法ではない。
透明スペーサー
順天堂大学の齋田 良知先生が、この道の第一人者のようである。
【順天堂大学では、「白血球が多いPRP」と「白血球が少ないPRP」を、病状に応じて使い分けています。
たとえば、難治性のアキレス腱炎などに対しては白血球が多いPRPが適しています。
血小板に組織を作り出す作用があるのに対し、白血球の一種であるマクロファージには「組織のリモデリング("壊して作る"を繰り返すこと)」を行う作用があります。
アキレス腱のように柔軟性が必要な部位に、血小板だけを注入してしまうと、炎症によって硬くなっているアキレス腱がより一層硬くなり、柔軟性が損なわれてしまいます。
そのため、新しい組織を作り出すのと同時に、硬くなった組織を壊したいときには、マクロファージが多く含まれた「白血球の多いPRP」を使用します。】
PRP療法とは? 整形外科におけるPRP療法の目的や効果について(株メディカルノート)2018 年 09 月 26 日)より

透明スペーサー
2018年現在は、保険診療の対象外であり、日本では、しわ・たるみ改善の美容整形で多く使われているように感じる。
透明スペーサー
私が行けそうな東京近辺で、良さそうな病院を探してみた。
◇順天堂医院
一回のPRP注射にかかる費用は現在30,000円程度ですが、難治性の病変に対してはより高濃度の血小板療法(60,000円程度)を行う事もあります。
◇(あの有名な中村格子さんの)Dr.KAKUKOスポーツクリニック
メニュー名  初回診察含む   2回目以降(※同部位)
シングル   \50,000(税抜)  \30,000(税抜)
ダブル    \80,000(税抜)  \50,000(税抜)
◇武蔵小杉整形外科
1単位:採血10ml / PRP 1ml ¥20,000
2単位:採血20ml / PRP 2ml ¥40,000
適応疾患 アキレス腱障害(アキレス腱炎・腱周囲炎)
透明スペーサー
PRP療法の存在を知り、私の前途に薄日が差してきた。これなら繋がっていないアキレス腱の再生も夢ではないのだ。
料金はかなり高いが、一生スキー、スノーボード、その他の運動が出来なくなるところを、救ってくれるのなら有り難いものだ。
透明スペーサー
透明スペーサー
道路交差点の電柱看板にも、第2の啓示を受ける
まだT病院に通院中で、まだ心が暗い最中のこと。時々通る交差点の赤信号で止まると、「スポーツリハビリ科」の電柱看板が目に入った。怪我をしていない時は、見落としていた看板である。ただの「リハビリ科」ではなく「スポーツ」がついている。
早速インターネットで調べる。T整形外科クリニックは、「スポーツを愛するアスリートのために、、、近隣地域で最大級の広さ(160m2 )の充実したリハビリ室、理学療法士・常勤 7人 非常勤 2人、柔道整復師 1人」など、とても魅力的だ。口コミでの評判も良い。
リハビリは、ここに通おうと決心する。場所は埼玉県志木市で、我が家から8kmの距離なので、クルマで25分ていど。通うにも苦しい距離ではない。
透明スペーサー
T整形外科クリニックに、週3でリハビリに通うことにする
T病院に見捨てられ?、その翌日の4月20日に暗く沈んだ気持ちで、このクリニックに参上。断裂日から71日めになる。
初診は院長先生。「これは、繋がっていない。再手術が必要。ヒザ裏にある二本の太い腱の内一本を切り取り、これでアキレス腱を繋ぐ。一本の腱は切り取っても大丈夫なので、心配は不要」と。
透明スペーサー
私はパニックの一、二歩手前の状態に陥った。すぐに手術までは、考えていなかった。ましてヒザ裏の太い腱の一本を切り取るとは、75歳の高齢者にとっては果たしてどうなのだろうか? しかもこのクリニックでは手術はしないとのことなので、また迷路をさ迷わなければならないのだろうか?
この時、院長から救いの言葉が。「私よりも更に専門の医師の診察が、3日後にあるが、受診し、意見を聞いてみてはどうですか?」と。ちなみに院長の専門は、膝関節、半月板・靱帯損傷、スポーツ専門医、整形外科一般。
もちろん、嬉しく受診したのは、言うまでもない。T医師の専門は、足関節(スポーツ)・整形外科一般。
透明スペーサー
問診、触診、エコー検査をしながら、「手術しないで大丈夫。しっかりリハビリをしながら、来る雪シーズンまでに直しましょう」と。地獄に仏というよりも、地獄から天国へ引っ越しというくらいの感じの、嬉しい言葉だった。暗黒の世界は終わり、私にも明るい未来が見えてきたのだ。
透明スペーサー
エコー画像を私にも見えるようにして、「本来は、アキレス腱には血管が通っていない。所々で赤くチラチラ見えるのは、血液の流れ。修復をするために新たに血管を作り、血液を流している。良い兆候です」と。これは、その後も何度も言われ、励まされた。
透明スペーサー
T医師の診察日は月2回。私は月2回の診察と、毎週3回のリハビリに通うことを決める。
透明スペーサー
セカンドオピニオンで救われた
じっは私は、43歳頃からの、キャリア33年の胆石持ち。基本的には悪さをしないので、毎回検査の度に、様子見で過ごしてきた。
ところが2年前の、肺のCT検査のおまけ部分で、総胆管結石を示唆する所見が添えられた。その後の2度の検査の結果、MRI診断で総胆管結石と胆のうの全摘出手術が必要になってしまった。
アキレス腱断裂をした3ヶ月後の2018年5月に、結論が出たのだ。言葉どおりに総胆管に結石が出来た状態だが、胆石によって胆管が塞がれてしまうと怖いのだ。胆管や肝臓に細菌感染を起こしたり、、、時には、救急車となることも。
透明スペーサー
手術について質問すると、「2つの手術は一緒にできない。総胆管結石の手術だけで、入院予定が1〜2周間。その後、間に回復期間をおいた後、胆のうの全摘出手術で、、」と。
透明スペーサー
そこでセカンドオピニオンとして、毎年CT撮影をしているYメディカルキューブを受診した。
何と、「両方を一緒に手術して、2泊3日。2日めには外出もOK。3日めの食事は、原則制限なし。退院後は、翌日からクルマの運転も、アキレス腱のリハビリOK」と。術例数の多さも突出、HPの内容も詳しい、評判もたいへんに良い。
もちろん、こちらで手術をしたことは言うまでもない。胆のう内の胆石は、大人男子の親指大の円筒に、ビッシリ詰めて1本半というたまげた多さだった。
3日めは、出迎えも断り、一人で退院。病院から地下鉄の駅まで小荷物を持って、ゆっくり歩いて15分。直通電車に乗って我が家のある駅まで行き、バスに乗り換え、下車後10分歩いて我が家に無事到着。
透明スペーサー
もし最初の病院で手術していれば、手術入院は2回の合計で2〜3週間。当然、回復に要する期間もそれなりに長くなる。
それがセカンドオピニオンのお陰で、手術入院はわずか3日間。退院後は、翌日からクルマの運転も、アキレス腱のリハビリOKというくらい、回復に要する期間もひじょうに短い。助かった。
透明スペーサー
さて今回のアキレス腱断裂についてだが、
幸運なことに、同じクリニック内でのセカンドオピニオンをお勧めいただけた。そのお陰で、手術無しに回復に至っているのである。暗黒の状態からの回復が、である。
一般論として、重度の高い病気やケガの場合は、セカンドオピニオンは絶対に受けておきたいものだ。
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左足アキレス腱断裂をした土方あきら
透明スペーサー
左は、アキレス腱も太く、同部と踵に鬱血によるアザが見える。
右は、半年ほど後。少しアングルが異なるがアキレス腱は、正常の倍程度に細くなっている。
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左足アキレス腱断裂をした土方あきら
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断裂日から16日が経過した左足のMRI画像。
赤丸で囲った部分が、アキレス腱断裂部分。本来は黒いスジで繋がっている。
透明スペーサー
左は、アキレス腱を後ろから見たもの。その下の大きな黒い部分がカカト。
右は、断裂した左足を外側・真横から見たもの。
ついていない時は、何度も悪路を転がり易いものだ。
T整形外科クリニックのセカンドオピニオンで、T医師にかかるまでの私は、そういう状態だった。
「アキレス腱は、来シーズンも切れる」「こんなのは繋がっているとは言えない」「ヒザ裏の太い腱を1本切り取り、それで繋ぐ手術が必要」などなど、暗い話ばかりだった。
透明スペーサー
反対について来ると、良いことが幾つも続くものだ。
例えば麻雀をやっても、パチンコをやっても、勝てそうな気がする。この時期の私は、そんな気分だった。
透明スペーサー
偶然で担当に選んだ理学療養師も、大当たりだった。
彼女の父親(60代)は、テニスでアキレス腱を一度切り、回復途中の日常生活でもう一度切っている。「そういうことが絶対に無いように、治療に当たらせて頂きます」と、同じ高齢者の私に対して大変親身にリハビリをしてくれた。
実際の治療もそうだが、この親身な気持ちも、私には大変に嬉しく、回復を早めてくれたものと信じている。また今も、心から感謝している次第だ。
透明スペーサー
お陰で、昨日(2019年1月17日)午前中のフリースキーを終えた後で、午後には初スノーボードが出来た。スキーではリフト16本、スノーボードではリフト5本の足慣らし。
2日目の今日は、午前中にスノーボードだけ滑ってリフト16本。約2時間半の滑りっぱなし。有り難いことである。午後は滑らずに休息。恩人であるT医師からも、理学療養師からも、「無理は禁物。初めは全力ではなく、チョロチョロと滑りなさい」などアドバイスを受けているので、休息とストレッチを大切にしているのだ。
透明スペーサー
ちなみに、前述のPRP(多血小板血漿)療法についてだが、まだ未練は持っているが今回は使わず仕舞いだ。途中で、T医師にPRP療法について相談したが、「半月板などに対しては効果を上げているが、靱帯に対してはまだ実績が不明」と。それでも途中までは、内緒でPRP治療を受けたい!という気持ちも強かった。しかし毎回、「良くなっている、回復している」と言うT医師の言葉を信じて、まだ使っていないというのが現状である。
透明スペーサー
アキレス腱物語、これで終わりになるか、その3に続くかはまだ未定。


断裂からの、その後2シーズンの経過を、リフト乗車回数を通して、簡単報告したい。
アキレス腱断裂をしたのが、2018年2月06日。
その翌'19シーズンも春までの100日入山し、3/31まで滑ってリフト乗車回数は 1,845回。話によると、インストラクターの中で多い者のベスト5に入っているとのこと。76歳の年齢を考えるととても嬉しく、また名誉なことだ。基本的には、アキレス腱は十分に丈夫に回復している証明であろう
透明スペーサー
その翌'20シーズンは、3/30までの間に86日に滑り、リフト乗車回数は 2,191回。もしかしたらインストラクターの中で、1番多い乗車回数かも知れない。
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有り難いことにこういう状況なので、PRP(多血小板血漿)療法については、もう考えていない。
透明スペーサー
だが'19オフシーズンも週2で、T整形外科クリニックへリバビリに通い、'20オフシーズンは新コロナ感染が怖くて週1を原則としているが、通っている。
十二分に回復しているが、決して完治ではない。少しでも良く、出来ることなら断裂以前よりも良くしたい、と願っているからである。
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このスキー話ページの新設日 : 1999/07/25.
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