1. プルーク・ファーレンでの停止(=以下ファーレン・ストップに省略)の練習まで行ない、そこまでで上手くできない生徒さんにトライスキーを使用する。
2. 滑走以外(歩行や登行)では連結部のポッチを外して自由にし、滑走時のみ連結する。
3. このポッチのはめ込み・外しは、初めは難しいのでコーチが行なってあげる。
4. スタート地点にたどりつき、スキーを横向きにして立っているときにトライスキーを連結させ、それから下に向きを変え、滑らせる。
5. 停止したらトライスキーを一時解放して、それから登行などを行なう。
6. 慣れてきたら解放と連結を、生徒さん自身に試みさせる。コツを教えてもまだ難しいようなら、コーチが行なうか手伝ってあげる。
使用のポイント・注意点
1. トライスキーを使用すると、今までのようなバック・ボーゲン(後ろ向き滑り)でのフォローなど必要がなくなる。また転倒や暴走が減り、初めのうちから安定して滑走ができる。
生徒さんを次々と滑らせて、短時間で滑走距離を伸ばすことができる。
2. トライスキーを使用すれば、ファーレン・ストップが容易にできるようになるので、できるだけ長い距離を滑らせるようにする。
3. 斜めのプルーク・ファーレンや深まわりのプルーク・ボーゲンは難しいので、行なわないほうがいい。フォールライン沿いのプルーク・ファーレンと、浅まわりのプルーク・ボーゲンを基本にすること。
4. 早くに滑れるようになる代わりに、歩行などが下手で、リフトの列の並びや乗り場・降り場では注意が大切。理由は練習が滑り中心で、歩行・登行の時間が短く、十分な練習をしていないため。
5. トライスキーは、欠点なしの万能の神サマではない。過信したり、頼りすぎたりして、強引なレッスンをしないこと。