スキーの話

 より見やすく、またより検索もしやすいように、以下を集め、単独独立ページとしました。2020/10/12
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最終赤字5億8000万円スノーヴァ (2000/ 7/12)

今期連結 2度目の下方修正 最終赤字5億8000万円
 2001/ 2/15日、スノーヴァは2001年3月期の連結最終損益が、5億8千万円め赤字になる見通しを発表した。(前期は2干7百万円の黒字)
 人工雪を使うスノーボードゲレーンデの新規受注がなかったことが、主因。昨年11月に次いでニ度目の業績予想を下方修正で、赤字幅は前回予想の2.2倍に拡大した。
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 今期の連結売上高は、前期の3分の1の8億5千万円になる見通し。ゲレンデ制作が昨年10月にオープンした一施設(栃木県・スノーヴァ足利 )にとどまり、期中に3件予定していた新規受注はゼロになる。
 1月末までに、従業員の約二割に当たる10人を事実上解雇するなど経費節減を図ったが、期末に京都市のゲレンデ設備を売却するため、約8千万円の特別損失も発生する。
 また、同日発表した2001年3月期第1〜3の4半期(2000年4〜12月)決算は、連結売上高が7億3400万円、連結最終損益は3億8千万円の赤字だった。
 このすぐ後にも、スノーヴァ話が続きます。

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ブーム去り客数激減 スノーヴァ (2002/ 4 / 5)

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 福岡市にある屋内型スノーボードゲレンデ「スノーヴァ香椎」。
 1999年10月のオープンから半年間で約5万人の入場者を集めたが、1年たった昨年10月〜今年3月までの6カ月間は半分の2万6千人に落ち込んだ。ゲレンデを運営するスノーヴァの大塚政尚社長は、「スノーボードブームが去ったことが痛手だった」と肩を落とす。
■ 新規受注、昨年はゼロ
 スノーヴァは特許を持つ人工雪を使用。
 95年からスノーボードゲレンデの建設を始め、ゲレンデは9カ所まで増えた。しかし来客数の減少で、毎年1件はあった新規の受注が、昨年はゼロに落ち込んだ。既存施設の不振を見て、「建設を検討しでいた顧客が発注をとりやめた」(大塚社長)からだ。
 受注が低迷したことで業績は悪化。2001年3月期の連結売上高は、前期の3分の1の8億5千万円に落ち込み、連結最終損益は5億8千万円の赤字(前の期は2千7百万円の黒字)になった模様だ。
 スノーヴァの人工雪は、球状に加工した樹脂に水を吸わせて凍らせる。解けにくく、天然雪に近い雪質が得りれるのが特徴だ。室内全体わ冷やす必要がないため比較的低コストで運営でき、遊休地を活用した多角化事業を計画する大企業などに売り込んできた。
 スノーヴァはゲレンデの建設を受注し、完成後は施設を借り受けて運営を代行する。建設費は5億円、1施設につき年間2億円程度の入場料を得るというのが同社の描いたビジネスモデルだ。折からのスノーボードブームに着目し、「新規の工事受注とゲレンデ運営代行を両輪にして成長を狙った。
■ 初心者取り込めず
 しかし客数減で事業計画は狂った。運営を代行しているゲレンデは香椎を含めて3カ所しかなく、1施設当応りの売り上げは目標の4分の3程度にとどまっている。それ以外の施設は定期的に人工雪をを販売するだけで、1カ所辺り年間1千万円程度の売り上げしかない。
 大和総研の苦瓜達郎シニアアナリストは、「ブームが下火になったというより、ゲレンデの運営に問題があった」と分析する。
 例えばコースは頻繁に利用する上級者の要望を取り入れ、難易度の高い設計になりがちだった。大塚社長は、「初心者を取り込めるようなゲレンデ作りができなかった」と反省する。
■ 人工雪の販路を開拓
 業績の悪化に対応してスノーヴァは、事業の再構築に取り組んでいる。
 昨年末から希望退職者と指名解雇を実施、最盛期で53人いた役員・社員を3月末には34人に減らした。ゲレンデの新規受注は、採算性の良い案件に絞り、既存施設の客数増を図る。その上で新事業に活路を求める方方針だ。
 屋内ゲレンデだけに供給していた人工雪を、一般のスキー場に雪不足対策用として売り出すほか、ショッピングセンター(SC)向けに子供用雪遊ぴ広場として販売する。
 5月には千葉県市川市のSC内の敷地に、自社負担で広場をオーブンする。「ショールームとして活用したい。既に受注が期待できる顧客もある」と大塚社長は期待をかける。
 新事業は、グレンデ建設・運営より自社の初期投資負担が小さいのが利点だが、「新規の銀行借り入れがきない」(大塚社長)ために考え出した窮余の策であることも確か。実際に収益に貢献できるかは、まだ不透明だ。
 スノーヴァの現預金は前期末で5億円以下と見られ、新事業の成否が同社の将来を左右することになりそうだ。
 このすぐ後にも、スノーヴァ話が続きます。

(日経新聞 2001/ 8/18)
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株式会社スノーヴァの会社変遷 (2007/ 4/23)

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1922年4月、
株式会社スノーヴァとして東京都千代田区に設立。吸水性ポリマーを凍結させて作る人工雪(「SNOVA」)で、市街地に屋内ゲレンデを建設・運営するという文字通りのニュービジネス。
1995年12月
屋内通年型スノーボードゲレンデの第1号を完成(スノーヴァダイゴ(京都市))。
2000年3月、
創設して間もないマザーズ(証券取引所)に、屋内ゲレンデ運営、スノーヴァ(社長・大塚政尚)を上場。自ら創業したベンチャーである。
2000年3月期、
連結最終損益が黒字になったのは、上場初年のこの期だけ。
翌2001年3月期は、
8億5000万円の売上高に5億5800万円の最終赤字。
2002年3月期は、
3億1600万円の売上高で6億6100万円の最終赤字に沈み、その年6月の株主総会で力尽きた。

 スキー市場は1960年代からほぼ右肩上がりで成長し、98年2月の長野オリンピックでさらにブームは盛り上がった。ところが上場したまさにその年から、若者を中心にした急激なスキー離れが起きたのだ。
 「上場時に屋内ゲレンデは8カ所運営していたが、上場した途端に客数が急減していって。それまでが(スキー、スノーボードの)ブームだったのだろう。1997〜98年頃は(屋内ゲレンデに)お客さんが入りきれないほど来て断るくらいだった。屋内ゲレンデの来場者は99年を100とすると、2001年には70ぐらい。2002年になると半減」
「最大のコストであるゲレンデ建設費を落とせなかった」
 創業の過程でゲレンデ建設や、人工雪の技術開発に関わるゼネコンや化学会社に出資してもらったこともあり、「(苦しくなったからといって、建設費の)値引き要請はできなかった」。

  (以上は、日経ビジネス2007/ 4/23より一部を要約)


(参考)スノーヴァ香椎(福岡県福岡市東区3丁目6-37 スポーツガーデン香椎内)の最近の業績
(単位:百万円)
16 年3 月期第3 四半期
(前年同期)
17 年3 月期第3 四半期
(当四半期)
平成16 年3 月期
(通期)
売上高454362
営業利益(△損失)△42△39 △52



1995年 12月 京都府 スノーヴァ・ダイゴ・ボーダーズアリーナ開業(京都市)→ 2005? 閉鎖
1997年 7月 兵庫県 スノーヴァ・神戸開業(神戸市)→ 2005/11末 閉鎖
10月 広島県 スノーヴァ・広島開業(広島市)、2006年8月閉鎖
1998年 11月 東京都 スノーヴァ・東京(スノーヴァ・板橋)開業 → 2001/12? 閉鎖
12月20日 岐阜県 スノーヴァ・羽島開業(羽島市)
1999年 10月 福岡県 スノーヴァ・香椎開業(福岡市)、2005年3月閉鎖
11月12日 神奈川県 スノーヴァ新横浜開業(横浜市鶴見区)
11月 神奈川 スノーヴァ・溝の口・R 246開業(川崎市)
2000年 9月 栃木県 スノーヴァ足利開業(足利市)、2002年10月閉鎖
 この他にも、スノーヴァの話は別にあります。

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このスキー話ページの新設日 : 1999/07/25.
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