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スキーウエアの移り変わり

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スキーウエアの移り変わり
 ゲレンデを彩る様々なスキーウエア。このウエアの流行の移り変わりについて、述べたいと思います。
 まず高度成長期の70年代から80年代前半は、イカ帽+デモパンツ(紺色など)。上着は、身体にフィットして丈も短く、スマートな人にしか似合わないようなものが主流でした。
 80年代中頃のバブル期には、ワンピースが流行(ハヤリ)だしました。その中でもとくに白1色がナウイとされ、当時の人気映画“私をスキーに連れてって”でも、主演の原田知世が着ていました。
 しかし雪と同じ色なので危ないためか、わりと早くに廃れてしまいました。
 その後、女性の間では花柄+スレンダーパンツや、ふわふわのフード付きウエアなどが多く見られ、まさにバブル時代を象徴するような華やかさがありました。
 次に来たのが、紫と黒などのような地味な組合せのウエア。同時に日本経済もどん底へ。
 そして現在。ゲレンデにはスノーボーダーが進出し、その影響によってかルーズなウエアが多くなりました。最近では、ダウンベストを羽織るようなものも出てきています。両者とも丈は長めです。
 このようにして見ると、景気の上昇とともにウエアの丈は短くなり、下降とともに丈は長くなっているように思われます。今後、景気の回復がない限り、丈は更に長くなっていくのでは…?、というのが私の鋭い予測です。
 さて、来年はどのようなウエアが出回るのでしょうか。    (石田陽子)

(磐梯ひじかたスキースクール スキー新聞1997-第3号より)