好きじゃなきゃ、やってられないアルペンスキーレーサー
◇選手の年俸
Jリーグ 約1,500万円 (J1、J2を含む。Jリーグ選手協会による概算)
プロ野球 約3,800万円(選手会による年俸調査。12球団の平均、外国人選手を除く)
野球独立リーグ 約200万円
民間企業(平均給与)437万円(国税庁「民間企業実態統計調査」2007年)
(日経新聞 氷河期を生き抜く 2009/ 5/20より)
◇プロゴルフ
Q
ゴルフの優勝賞金は賞金総額6000万円の時は1080万円、1億2000万円の時は2160万円が多いように感じますが、これは決まっているのですか?
A
賞金総額はまちまちです。 今週は8000万、来週は6000万、再来週は7000万です。 優勝賞金は皆さんご指摘のとうり18%です。
- 2007 年度(第72 回)日本オープンゴルフ選手権競技 競技規定より リンク切れ2019/01/05
賞 金 : 総額200,000,000 円(消費税を含まず)の賞金がプロフェッショナルに対し配分される。
1 40,000,000 2 22,000,000 3 15,400,000 4 10,000,000 5 8,400,000 |
6 7,000,000 7 6,000,000 8 5,200,000 9 4,400,000 10 3,800,000 |
13 2,740,000 18 2,000,000 47 1,000,000 60 740,000 |
◇'89年、マーク・ジラルデリ(LUX)が滑降とコンビで優勝し、賞金約1500万円
マーク・ジラルデリ(LUX)が'89年のキッツビューエル(AUT)で滑降とコンビで優勝し、賞金約1500万円をゲットしたときに記者会見でこう言った。
「こんな少ない額で騒いでもらいたくない。今オーストラリアでやっているテニスでは、女の子がこの10倍も貰っている」と。
◇アルペンスキー、ワールドカップ佐々木 明の場合
'03ウェンゲンSL 2位入賞、賞金20,000スイスフラン(約172万円)。ちなみにゴルフなら、総額2億円の賞金で2位2,200万円(2007 年度日本オープンゴルフ選手権競技 競技規定)。
'04セストリエールSL 5位入賞、賞金6,000スイスフラン(約115万円)。ちなみにゴルフなら、総額2億円の賞金で5位840万円(同上による)。
残念ながら、100万円単位での6〜13倍差は大きい。
大きな怪我の発生率も、他の多くのスポーツと比べてアルペンスキー選手ではひじょうに高いように感じる。場合によっては身体機能や選手生命を損ない、場合によっては長期欠場を余儀なくされるような、大きな怪我が珍しくはない。
最新の'10シーズンを例にすると、前半でWC第1シード15名中の 4名もが怪我で欠場。出場選手でも、去年の怪我から復帰して、、という例も多い。フィンランドのチームは、ほぼ壊滅状態とか。
それにも関わらず、他のメジャーなスポーツと比べて賞金も高くない。ということは、とうぜん総収入も相応のものになってしまう。
そうなのである、お金とリスクのことを考えたら、バカらしくてやってられない商売なのだ。そう考える人は、身体生命の安全性が高く、稼げる可能性のあるスポーツに進めば良いのである。
'10シーズンも好調のコステリッチは、シーズン中にヒザの半月板を痛め、すぐに内視鏡手術。ヒザだけで10回目の手術になる。今回は違うが、今までに何度もダウンヒルに挑戦し、怪我と手術の繰り返し。技術系ではトップ選手であるが、それでも稼げないダウンヒルにも挑戦し続けるのは、好きだからである。
2010. 8. 管理人
アルペンスキー・ワールドカップと賞金・お金
▼1955年代▼
◇西沢スキー、作れば売れる時代。輸出も好調。西沢の年間スキー生産台数は4〜5万台。月産が4,500台。このうち半分以上が輸出用。作れば売れる時代。輸出も好調。
輸入品はまだ贅沢品。関税も100%。クナイスル・ホワイトスターは6万円。
春先から輸出用スキーを生産。8月後半からは国内スキー生産をスタート。年間のローテーショーションになっていた。
売り上げは5〜7億円。現在なら50億円に相当。
▼1960年代▼
◇1962年、米国で「第1回プロスキー選手権大会」米国で「第1回プロスキー選手権大会」開催。クリスチャン・プラウダ、ヒンターゼアー、スタイン・エリクセンらが参加。30歳直前の三浦雄一郎さんも、最初の賞金100ドルを手にしている(順位は不明)。日本人第1号のプロスキーヤーとなった。
但し日本の第1号のプロスキーヤーとしては、西村一良さん(2005年10月 8日永眠。享年98歳)、若林省三さんも自ら名乗られている。
注:
当サイト管理人の理解としては、西村さんは1937年近辺に、商売としてのスキー学校を日本で最初に行った人。若林省三さんは、日本で最初にプロを名乗った石打プロスキースクールの創立者、設立は 石打PSSは昭33年。三浦雄一郎さんは、自身の職業スキー教師スタート時には、石打プロスキースクールに数年所属し、その後独立。1962年にはプロスキーヤーとして正式に名乗った日本人第1号ではないだろうか。
◇1966年8月11日、ポルチヨにて「ワールドカップを開催する!」宣言
この年('66年)の夏、チリのポルチーヨで行なわれる世界選手権大会のことであった。この世界選手権は今世紀最大に驚異の世界選手権であった。時は真夏の8月、標高2885mの高地で行なわれた。
「レーサーの狂気に人々は集まり、過去最高の”定期の職業を持った者”165人が1週間にわたりレースを展開した。しかし彼らは本当にアマチュアであろうか」とシュポルツ紙は書いている。
「紳士諸君、我々はワールドカップを開催する!」。
セルジュ・ラング。1973年からワールドカップ委員会委員長を務め、のちに「トップマン」「ワールドカップの法王」とまで言われた彼はこの言葉を今もはっきりと記憶している。「もし私が100人のレーサーを集められるとしたら、ホドラーは1000人を集めることが出来る。彼なしに1966年8月11日、スキーレースの歴史は始まらなかっただろう」。
全てが上手くいっていた訳でもない。各国チームは「考えも付かないほどの経済上の不況」を公開した。そしてスイスチームは新聞に次のような広告を出した。「多少でも、多大であればこの上なし。多額のご寄付を! 郵便為替番号30-7007 後援会、連盟スキープール」。
メーカーにとっても、すでにその時大きな財政上の問題が推察されていた。ラングは言っている。「ワールドカップの戦いは、今後スキーメーカー同士の戦いにもなっていくだろう。マテリアルによってその価値が株式のごとく上昇する。そうした場合、トップレーサーに対するスキー、ブーツメーカーの勧誘争いが起こる。各メーカーは疲労し財政困難に陥ることも予想される」。
(今日(1980年代後半?)スキーメーカーは年間65ミリオン・スイスフラン(約60億円)をレースに注いでいる。そして再び1966年のごとき財政上の困難をきたしているのである。)
アメリカでは当時プロとしてクリスチャン・プラウダ(AUT、'54年オーレ世界選手権DH金メダリスト)やスタイン・エリクセン(NOR、'52オスロ五輪GS、'54年オーレ世界選手権SL、GS、コンビ各金メダリスト)がすでに長期間賞金を稼いでいた時期であった。
「時は来た、準備は万端」とカール・シュランツは言った。今はすでに54歳になったが過去を顧みて、「当時ジャン・クロード・キリー(FRA)と私はお互い強いライバル意識を持っていて、レースのたびに闘志をむき出しにしていた。その年はオリンピックの中間で世界選手権もなかったから、FISレースだけで勝負を付けた訳だが、年間を通して良い成績を上げた者一人だけが、何らかの賞品を受け取ったという訳である」。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/History/Hist1.htm アルペンスキー・ワールドカップの歴史 (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
▼1970年代▼
◇'73キリーはプロサーキットで、シーズン賞金総額28,625ドル+ボーナス40,000ドルを獲得(アマチュア?選手としては、1968年に現役を引退し、その後)
1972年11月、キリーは29歳で雪上に復帰し、アメリカで12戦シリーズのプロサーキットに1シーズン参戦した。キリーはここでも往年同様の強さを見せて、2回のシリーズ優勝の実績を持つスパイダー・サビッチを抑えてシーズンタイトルを勝ち取り、賞金総額28,625ドルとタイトルボーナス40,000ドルを獲得した[7]。 資料:^ Brown, Gwilym S. (1973年4月16日). "Goodbye, Broadway, Hello, Schranz" (英語). スポーツ・イラストレイテッド. 2009年2月8日閲覧。
- ジャン=クロード・キリー(wikipedia.)
◇'70年代後半、トエニは最初に商業主義を持ち込んだレーサーである
トエニは、'70年代後半、当時アマチュアのレースであったアルペンスキーに、最初に商業主義を持ち込んだレーサーである。シュランツが札幌五輪でアマチュア規定違反で追放になる以前から、トエニは契約金や勝ったときのボーナスを手にしていた。ただシュランツのように、ポスターや広告に身をさらさ なかっただけのことである。
THOENI Gustavo (ITA)
1951年2月28日 Trafoi(ITA)生まれ
※1978年引退
▼1980年代▼
◇'89年、マーク・ジラルデリ(LUX)が滑降とコンビで優勝し、賞金約1500万円マーク・ジラルデリ(LUX)が'89年のキッツビューエル(AUT)で滑降とコンビで優勝し、賞金約1500万円をゲットしたときに記者会見でこう言った。
「こんな少ない額で騒いでもらいたくない。今オーストラリアでやっているテニスでは、女の子がこの10倍も貰っている」と。
◇スキーメーカーは、年間65ミリオン・スイスフラン(約60億円)をレースに注いでいる
今日(1980年代後半?)スキーメーカーは、年間65ミリオン・スイスフラン(約60億円)をレースに注いでいる。(「シュポルツ」紙が'90年12月から毎週1回、計8回にわたって「ポールの森の歴史」より)
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/History/Hist1.htm アルペンスキー・ワールドカップの歴史 (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
◇西沢スキー、開発費の概念が拡大。近代化による負担増が新たなネックに
スキー・ワールドカップが登場(1967年1月)してから販促費用がかさんでいくのが工場の悩み。工場担当の専務はつねに、レース主体の販促に難色を示すようになる。世界的な名声を勝ち得ることが、国内の営業売り上げに正比例しない、と。
事実、その後ヨーロッパのロシニョール、サロモン、アトミックもこの莫大な費用が悩みの種。会社が傾いていく大きな原因となった。
◇「今後、各メーカーは疲労し財政困難に陥ることも予想される」と。
セルジュ・ラング。1973年からワールドカップ委員会委員長を務め、のちに「トップマン」「ワールドカップの法王」とまで言われた人物である。
メーカーにとっても、すでにその時大きな財政上の問題が推察されていた。ラングは言っている。「ワールドカップの戦いは、今後スキーメーカー同士の戦いにもなっていくだろう。マテリアルによってその価値が株式のごとく上昇する。そうした場合、トップレーサーに対するスキー、ブーツメーカーの勧誘争いが起こる。各メーカーは疲労し財政困難に陥ることも予想される」。
1967年にスキー・ワールドカップをスタートさせた当時での予想である。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/History/Hist1.htm アルペンスキー・ワールドカップの歴史 (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
▼1990年代▼
◇アルベルト・トンバ、賞金制度の確立に貢献1987年11月27日、セストリエールのスラロームで初優勝を上げて以来、引退する1998年までの10年間、ワールドカップの主役は常にアルベルト・トンバだった。
「トンバ・ラ・ボンバ」爆弾トンバと呼ばれ、10年間で50勝を上げた。良きにつけ悪しきにつけこの10年間はトンバを抜きにしてはワールドカップはあり得なかった。スキー離れした観客をゴールサイドに呼び戻したのもトンバだったし、賞金制度の確立や、プライベートチーム、個々のスポンサー制度の確立もトンバの力によるところが大きい。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/Biography/Bio-M_Tomba.htm TOMBA Alberto (ITA) (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
◇ALPINE SKI WORLD CUP 1993/94 名誉と意地を賭けた熱闘 2
●男子滑降 押し寄せた新旧交代の波
93/94シーズンのワールドカップは、男子に限っては最終戦のスラローム以外は全てのレースを消化した。3大クラシックも久しぶりに予定通り開催された。コースサイドの観客も明らかに増えた。そして賞金制度も定着し、その額も徐々にではあるが増えつつある。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/Wcup94/WCup94-2.htm ALPINE SKI WORLD CUP 1993/94 The Super Battle 名誉と意地を賭けた熱闘 2 (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
▼1995年代▼
◇WorldCup95-1月6日 男子回転 トンバのためだけにあった種目第4戦、1月6日のクラニスカ・ゴラでも1本目のラップを取り、2本目は大きな失敗をしたものの楽々逃げ切った。このレースではトンバのゼッケンに“Stop the war”の文字が入っていたが、勝ったトンバは隣国のボスニアで戦火を交える犠牲者たちに獲得した賞金を全額寄付した。
◇第8戦、1月22日、ウェンゲン
この日も1本目に大差を付けての危なげない勝利。連勝記録を9と延ばし、種目別優勝も早々と決めてしまい、総合優勝もほぼ確定的にした。
なおこのレースで獲得した賞金は神戸の大地震の被害者に寄付した。「コウベにも僕のファンが居たはずだから」と殊勝なトンバ。ちゃんと善意が渡ったのかな。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/Wcup95/WorldCup95-3.htm Alpine Ski World Cup 1994/95 波乱と栄光のバトル 3 (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
◇1994/95.1月14日 1日に於ける最高の賞金額約1千万円の賞金を受け取った
●男子滑降 波乱! 本命不在の大混戦
1月14日、キッツビューエルで1日に2戦が開催された。1ヶ月も滑降レースが行なわれなかったのはワールドカップ始まって以来の珍事であった。しかも、1日に2戦を開催という情けない姿になった。そしてレースの方も異変が起きた。この2戦ともフランスのリュック・アルファンが優勝したのである。アルファンはこれがワールドカップの初優勝であり、かつ1日に2戦の2連勝である。
今年29歳。ワールドカップ8年目のベテランである。アルファンはこの勝利で約1千万円の賞金を受け取った。1日に2戦の両方を勝ったことにより、今季の1日に於ける最高の賞金額である。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/Wcup95/WorldCup95-2.htm Alpine Ski World Cup 1994/95 The Super Battle 名誉と意地を賭けた熱闘 2 (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
リュック・アルファンは、World Cup - 通算12 勝し(DH/10, SG/2) 、1997シーズンで引退。
その後、何と2006年パリダカ総合優勝するほどのレーシング・ドライバーに転向している。
- 2006パリダカ優勝の元アルペンski選手・アルファン
- リュック・アルファン( - Wikipedia)
◇アルペンフォーラム・Soelden 1998年10月23日
3、賞金額がアップし、10位まで賞金が出るようになった(コンビは6位まで)。1レースあたりの賞金総額は最低100,000スイスフラン(約1,000万円)。配分方法はまちまちだが1位が総額の33%から50%、10位で約10万円というのが相場である。
1シーズンの賞金総額は男子が約3億7900万円、女子が約3億7200万円。トータルで約7億5000万円の賞金が用意される。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/news1999/98-10-23_soelden_forum.htm ALPINE SKI WORLD CUP 1998/99 ワールドカップ開幕戦・Soelden(AUT) (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
◇1998年12月13日 Val d'Isere(FRA)、男子スーパーG第2戦
ヘルマン・マイヤーが優勝。
143,500フラン(315万円)の賞金を獲得したヘルマン・マイヤー。
◇'98年のヘルマン・マイヤーの昨シーズンの公式な稼ぎは約6億円
ヘルマン・マイヤーの昨シーズンの公式な稼ぎは約6億円と発表になっているが、マイヤーに限らずオーストリア選手たちの稼ぎについて、オーストリアの大蔵大臣は「もっと税金を取らなければならない」発言し、物議を醸している。
アレキサンドラ・マイスニッツァーは「私たちの稼いだ賞金のほとんどは他国でのレースで稼いだもので、国には多大な貢献をしているはずなのに、もっとよこせとはあんまりだ」と憤慨している。
だがマイヤーは「もっと取るというのなら、もっと稼がなければならないな」と、とぼけたことを言っている。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/news1999/99-01-16_wengenMDH.htm ALPINE SKI WORLD CUP 1998/99 第69回ラウバーホルン大会 Wengen(SUI)、男子滑降第6戦 (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
▼2000年代▼
◇2000年1月23日、キッツビューエル(AUT)、SL 優勝賞金、約550万円クラシックレースのハーネンカム・スラローム1本目。スタートゼッケン47番のマリオ・マットが、かつてのスキーギムナジウムの同級生、ベンジャミン・ライヒ(AUT)に0.22秒遅れの2位に付けたとき2万人の観衆は驚きの歓声を上げた。ライヒの完成されたスラロームに比べ、身長188センチのマリオが176cmの短いスキーで、しかも荒れたコースに挑む滑りはいかにも荒削りだ。だがサロモンのサービスマンは「今日はマリオが勝つ」と断言した。
2本目、この20歳のニュー・カマーは並み居るベテランを後目に堂々のベストタイムをマークして完璧な初優勝を飾った。47番スタートでの優勝はワールドカップ・スラロームでは初めてのことである。過去には18歳だったピエロ・グロス(ITA)が1972年にマドンナ・ディ・カンピリオ(ITA)の回転で42番スタートから初優勝を上げている。
1位 Mario Matt AUT 49.99 52.80 1'42.79
2位 Matjaz Vrhovnik SLO 50.06 53.71 1'43.77 +0.98
「何と云ってもサン・アントンは地元ですから。賞金?、9万マルク(約550万円)ですか、そんな大金見たこともないし、どうしたらいいのかなぁ」とマット。
MATT Mario (AUT)
1979年4月9日 Flirsch-St.Anton (AUT) 生まれ
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/Biography/Bio-M_Matt.htm MATT Mario (AUT) (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
◇2000年3月3日 滑降 ダロン・ラールブス初優勝賞金は電話代に?!
2000年3月3日、リルハンマー五輪の滑降コースで、サン・モリッツ(SUI)の代替え戦滑降が行なわれた。ダロン・ラールブス(USA)がワールドカップ初優勝を飾った。今季15人目の初優勝である。
初優勝の翌日、3月4日に行なわれた滑降第2戦にも勝ち、オリンピックコースで2連勝を飾った。天気は良かったが風が強く、この日もスタートを下げて行なわれた。
「昨日は夜中に電話をかけまくった。家族、友人らにだ。僕の賞金は電話に消えちゃったんじゃないかな。だから2時間しか寝ていない。この勝利は2002年のソルトレーク・オリンピックへの良い励みになった」と語った。
ダロン・ラールブスRAHLVES Daron (USA)
1973年6月12日 Walnut Creek,CA. 生まれ.
※2006年 引退
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/Biography/Bio-M_Rahlves.htm RAHLVES Daron (USA) (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
▼2001年代▼
◇2001年ジャンプでは、マリッシュ、賞金も過去最多 2,200万円獲得国際スキー連盟(FIS)は(2001/3/)18日、ワールドカップ(W杯)ジャンプの今期獲得賞金を発表。
シーズンの最多タイの11勝を挙げて個人総合優勝を果たしたアダム・マリッシュ(ポーランド)が最多記録になる29万9千スイス・フラン(約2,200万円)を稼いだ。
2位はマルティン・シュミット(ドイツ)の17万5千5百スイス・フラン(約1,280万円)で、4位の葛西紀明(マイカル)は8万9千5百スイス・フラン(約650万円)だった。
◇ALPINE SKI WORLD CUP 2000/2001シーズンのプライスマネーは?
◇ 各レースの賞金は総額100,000スイスフラン(約800万円)。キッツビューエルだけは5割程度多い。
各レースごとに配分になる賞金についてはあまり大きく取り上げられることはない。賞金の額があまりにも少ないためか。
マーク・ジラルデリ(LUX)が'89年のキッツビューエル(AUT)で滑降とコンビで優勝し、賞金約1500万円をゲットしたときに記者会見でこう言った。「こんな少ない額で騒いでもらいたくない。今オーストラリアでやっているテニスでは、女の子がこの10倍も貰っている」と。
この状況は今でも変わらない。各レースの賞金は総額100,000スイスフラン(約800万円、だが実質的には1000万円の感覚)とFISで決められている。キッツビューエルだけは別格で5割程度多い。これを1〜5位で分配する。中には10位までやるところもある。他のプロスポーツに比べると、ジラルデリが言うまでもなく、本当に少ない額だ
さて、今季の賞金獲得額はどれくらいになったか。男女ベスト3を調べてみた。各国の通貨で支払われることと、消費税などの割合もそれぞれの国で違うので正確な数字を出すのは困難だが、参考までに算出してみた。
男子
ヘルマン・マイヤー(AUT) 357,517ユーロ(約4000万円)
ベンジャミン・ライヒ(AUT) 168,308ユーロ(約1870万円)
ステファン・エバハルター(AUT) 130,175ユーロ(約1450万円)
女子
ヤニツァ・コステリッチ(CRO) 238,759ユーロ(約2650万円)
ソニャ・ネフ(SUI) 217,158ユーロ(約2400万円)
レナーテ・ゲッチル(AUT) 186,549ユーロ(約2070万円)
※これはレースの賞金のみである。各選手のメーカーとの契約金、ボーナスは含まれない。(木村之与さん算出)
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/News2001/01-03-15_Pleismany.htm News2001-PreisMoney ALPINE SKI WORLD CUP 2000/2001 2000/2001シーズンのプライスマネーは? (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より丸ごと引用
▼2002年代▼
◇02/03-WengenMSL 佐々木2位入賞、賞金20,000スイスフラン(約172万円)を獲得2003年1月19日、ウェンゲン(SUI)のラウバーホルン・スラロームで佐々木明(日体大)が1本目7位、2本目はベストタイムを叩き出して2位に入賞した。'88年に岡部哲也(現・ネーヴェ、テレビ解説者)がオップダル(NOR)で2位になって以来の、日本人二人目、そして日本人2回目の2位入賞である。佐々木、ワールドカップにチャレンジ14戦目(SL-12、GS-2)にしての快挙。
最後に滑ったロッカは2本目、佐々木に次ぐ2位のタイムだったが、佐々木を100分の4秒だけ押さえて初優勝を上げた。佐々木はこの2位入賞で「ウィンスター」賞(50gの金)と、賞金20,000スイスフラン(約172万円)を獲得した。
佐々木明・語録─2003年1月19日
「賞金って2位はどのくらい出るんだろう」、「うん、相場は2万スイスフラン、場所によってはもう少し出るところもある」─セレモニー会場に向かう途中の車の中でイビツァに質問。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/Wcup03/03-01-19_Wengen-Msl.htm FIS ALPINE SKI WORLD CUP 2002/03 佐々木明(日体大)-2位入賞 (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
◇佐々木 明 '03ウェンゲンSL 2位入賞、賞金20,000スイスフラン(約172万円)。ちなみにゴルフなら、総額2億円の賞金で2位2,200万円(2007 年度日本オープンゴルフ選手権競技 競技規定)。
残念ながら1桁違いの雲泥の差である。
◇FIS、Ski World Cup 2002/03シーズンの賞金額を発表
FISから2002/03シーズンの賞金額が発表になった。
アルペンのワールドカップでは最低で100,000スイスフラン(約823万円)と変わり映えのしない内容。1〜10位に分配される。上限は制限なし。
入場料収入だけでレースにかかる経費がペイ出来るのはキッツビューエルかシュラドミング(共にAUT)くらいしかなく、この両会場は例年賞金額は大きく上回る。悪天候や雪不足などでレースが中止になった場合、替わりの会場選びに苦労するのはこの賞金を用意できるかどうかに掛かっている。トップ選手にしてみればレースが減ることは賞金獲得の機会が減る訳で、ナーバスになるのは十分理解できるが、招致に動く会場にとってはスポンサー探しに苦労するところなのである。
いずれにしても他のプロスポーツに比べて賞金額も含めて次元の低い話ではある。
詳しくは、「 www.fis-ski.com/newsandinformation/pressreleases/27thjune2002prizemoney2002-2003.pdf」だが、残念ながらリンク切れ(2010.7)。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/News2003/02-06-28_FISPrizeMoney.htm FIS、2002/03シーズンの賞金額を発表 (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
◇2002?年、次の4年間の契約金額は相手に任せたコステリッチ
トップスキーヤーのコステリッチ兄妹(クロアチアCRO)
1991年に始まったクロアチアの独立戦争。内戦は激化し、一家は国外に脱出。兄妹は父の運転するオンボロのライトバンに揺られ、スキー場を転々としながら練習。魚の缶詰と安いソーセージで何とか食いつないでいく日々。ホテルに泊まるカネなどある訳もなく、粉雪まじりの冷たいすき間風が入ってくるリフト小屋や倉庫での雑魚寝は当たり前だった。
ある日、コステリッツの父親は、ミズノの販売促進の責任者・上治氏を訪ね、サポートを依頼。まだ無名時代だったが、上治氏はサポートを承諾。
そして、コステリッツは、ソルトレークシティー五輪(2002年2月)でアルペン史上最多の1大会4個のメダルを獲得するスーパースターに成長。
五輪後、ミズノとの契約更新を迎えヤニツァは、「苦しいときに世話になったから、次の4年間はそちらの言い値でいい」と応えたとの美談もある。
▼2004年代▼
◇2004 Kitzbuhel (AUT), Men's 4th Super-G 1位賞金は42,000ユーロ(約560万円)Kitzbuhel (AUT), Men's 4th Super-G, 23,Jan,2004
ダロン・ラールヴス(USA)、スーパーG初優勝、ヘルマン・2位
1位 Daron Rahlves(USA)
「速いレースになるだろうなという感じはあったが、ヘルマンの失敗での勝利は大喜びとはいえない。しかし、これは明日のダウンヒルへのいいモチベーションになった。1日づつ上昇して行けるという自信も沸いてきたところさ。スーパーGの一番いいスロープは俺の国のビーバークリークだと思う。だがここはプロのコース整備で完璧だ。スーパーGの種目別チャンプも目標にしている。昨年の9月に結婚し、犬も飼っていて食料もたくさん買わなければならない。オフにはウインドサーフィンもやりたいし、家族を養うにはプライスマネー必要なんだよ(笑い)」。ちなみにスーパーG1位の賞金は42,000ユーロ(約560万円)。
◇2004 Men's 2nd Slalom, Sestriere(ITA) 5位表彰台の佐々木明(賞金6000.CHF)
セストリエール(ITA), 男子回転第2戦 2004年12月13日
ボーディ・ミラー(MILLER Bode)、今季4種目完全制覇、今季6勝目
5位表彰台の佐々木明(賞金6000.CHF 約115万円)
◇佐々木 明 '04セストリエールSL 5位入賞、賞金6,000スイスフラン(約115万円)。ちなみにゴルフなら、総額2億円の賞金で5位840万円(2007 年度日本オープンゴルフ選手権競技 競技規定)。
残念ながら、100万円単位での7倍差は大きい。
▼2005年代▼
◇2005年バルディゼールW杯滑降で優勝リンゼイ・ボン、一頭の牛または1500ユーロの小切手米国のリンゼイ・ボン( Lindsey Vonn )
バルディゼール(VAL D'ISERE)で2005年に行われたW杯の滑降で優勝し、一頭の牛を贈られたボンは、その牛を飼うために1500ユーロの小切手と交換することを拒否した。
ボンはオリンペ(Olympe)と名付けたフランス生まれの若い雌牛を、冬場に練習の拠点としているオーストリアのキルヒベルク(Kirchberg)に近い農家に預けた。(第21回バンクーバー五輪の2010.2現在も飼い続けている)
24歳のボンは「多くの事務手続きがあり、陸路で10時間かかったので彼女は幸せではなかった。でも2頭の赤ちゃんがいて、今は言うまでもいなく幸せ」と語っている。
小切手にすることを拒否し、牛を飼っている理由に関してボンは「現在の経済では牛を飼う方がベターな考え。良い投資になる」と説明している。(
- ボン 優勝賞品に牛を、アルペン世界選手権(AFPBB News トップへ)より
『絶対美女、絶対女王リンゼイ・ボンへの関連リンク』
- WC男子と戦いたい女王リンゼイ・ボンのお話 2017/11/12
- WC美人実力者ボン、シフリン、グートのWEB写真特集 2017/11/11
- ▼2009年代▼◇'09W杯スキー賞金ランキングトップは、リンゼイ・ボンとグランジェ(当サイト内「スキーとお金の話いろいろの小部屋」) 2010/ 9/20
- '10リンゼイ・ボン、3日間で初のハットトリック + '10前人未到のダウンヒル5連勝、かつ高速系5連勝(当サイト内「3連勝以上の大記録集の小部屋」)
- '08〜'10リンゼイ・ボン女子総合優勝3連勝 惜しくも5連覇は逃がす(当サイト内「3連勝以上の大記録集の小部屋」)
- '08〜'13リンゼイ・ボン女子DH種目別優勝、6連覇の偉業(当サイト内「3連勝以上の大記録集の小部屋」)
リンゼイ・ボンについての詳しくは、こちらに経歴なども含めて紹介してあります。
◇ワールドカップ2004/05 賞金ランキング
FIS発表AUDI FIS SKI WOLRD CUP 04/05シーズンの賞金ランキングは、男女別で以下のとおり。
男子1位のMILLER Bode USA CHF 441'339(およそ3,600万円)、女子1位のPOUTIAINEN Tanja FIN CHF 343'633(およそ2,800万円)。
Men(CHF スイスフラン) 1. MILLER Bode USA CHF 441'339.--およそ3,600万円 2. RAICH Benjamin AUT CHF 326'874.-- 3. MAIER Hermann AUT CHF 326'145.-- 4. WALCHHOFER Michael AUT CHF 245'266.-- 5. RAHLVES Daron USA CHF 178'931.-- 6. PRANGER Manfred AUT CHF 159'467.-- 7. KJUS Lasse NOR CHF 130'400.-- 8. ROCCA Giorgio ITA CHF 130'000.-- 9. GRUGGER Johann AUT CHF 108'865.-- 10. GORGL Stefan AUT CHF 104'553.-- 11. GRANDI Thomas CAN CHF 101'988.-- 12. DEFAGO Didier SUI CHF 97'100.-- 13. STROBL Fritz AUT CHF 96'460.-- 14. MATT Mario AUT CHF 93'419.-- 15. SCHONFELDER Rainer AUT CHF 90'757.-- |
Women(CHF スイスフラン) 1. POUTIAINEN Tanja FIN CHF 343'633.--およそ2,800万円 2. PARSSON Anja SWE CHF 300'344.-- 3. KOSTELIC Janica CRO CHF 269'505.-- 4. GOTSCHL Renate AUT CHF 268'125.-- 5. DORFMEISTER Michaela AUT CHF 249'386.-- 6. SCHILD Marlies AUT CHF 183'158.-- 7. KILDOW Lindsey USA CHF 179'937.-- 8. GERG Hilde GER CHF 168'446.-- 9. MAZE Tina SLO CHF 140'698.-- 10. RIENDA CONTRERAS m. SPA CHF 119'000.-- 11. KOZNICK Kristina USA CHF 91'759.-- 12. HOSP Nicole AUT CHF 88'767.-- 13. JACQUEMOD Ingrid FRA CHF 72'503.-- 14. MONTILLET Carole FRA CHF 69'500.-- 15. SCHLEPER Sarah USA CHF 69'069.-- |
◇News05/04-10-21 アトミックレーサーの勢揃い
M・ワルヒホッファー、B・ライヒ、B・ミラー、K・パランダー、H・マイヤー。こうしてみるとやはり相当な戦力だ。彼らに払う契約金や勝ったときのボーナスは天文学的数字になるだろう。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/News05/04-10-21_SoldenPressConference.htm 開幕前を賑わした各メーカーのプレス・コンファレンス ソールデン(AUT) 10月21、22日 (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
◇2000?年頃のスキークロス、苗場の"COREゲーム" 賞金150万円
「うわースッゲー、こんなのあるんだ! って感じでしたね。初めて出たのが苗場でやった"COREゲーム"。とにかく賞金が150万円出るっていうんで、そればっかり考えていたような気がします。
でも、スキークロスに出てみていろいろと感じたことがあって、オレ、やっていけるかなって思ったんです。僕の中で"Xゲーム"っていうものが見えてきた瞬間でしたね。最高峰はやっぱり"Xゲーム"。世界一決定戦みたいな感じ」(瀧澤宏臣)
「『Confidence』 Short Interviewの第3回は瀧澤宏臣」(skinet.co.)より
▼2006年代▼
◇2006.7.8:ボディ・ミラー(USA)が9500ドルを寄付アルペンスキーワールドカップで活躍中のアメリカのオールラウンダー、ボディ・ミラー(USA)。創設した非営利団体「タートルリッジファンデーション」を通してボディのチャリティーイベントがアメリカ・ブレトンウッズリゾート行われ、ゴルフやスキーの大会が行われた。
このイベントの収益金9500ドル(約100万円)は寄付に当てられる。
このイベントは3年連続行われており、以前は1984年サラエボオリンピック男子滑降で金メダルを獲得したウィリアム・ビル・ジョンソン(USA)などがゲストで参加している。ボディは4月にマテリアルをHEADにチェンジし、常にスキー業界に話題を提供しているが、ビジネス的な側面も強い選手でもある。
アルペンスキー■ボディ・ミラー(USA)9500ドルを寄付(firstski.net)より(リンク切れ2015/02/13)
◇2006年12月ボディ・ミラー、「スーパー・ドロミテ・トロフィー」総合優勝で、賞金25,000ユーロ(約400万円)
男子回転第3戦、アルタ・バディア(ITA)、2006年12月18日
男子回転第3戦は12月18日、イタリア・ドロミテのアルタ・バディアで行なわれた。ボーディ・ミラー(MILLER Bode USA)は、1本目にコースアウトしてしまった。しかし、バル・ガルデナ(SG1位)とアルタ・バディア(GS2位)の「スーパー・ドロミテ・トロフィー」の総合優勝で、25,000ユーロ(約400万円)の賞金を貰った。
ボディはチャリティーに寄付すると語っている。
この週末、ボディは約1,400万円を稼いだ。
現在は閉鎖サイト ski-and-ski/work/WCup07/06-12-18_AltaBadia-MSL.html 06-12-18_AltaBadia-MSL (写真家・木村之与さんのski-and-ski)より
この約1,400万円の内訳は、「スーパー・ドロミテ・トロフィー」総合優勝で約400万円。残りの約1千万円は、バル・ガルデナ(SG1位)とアルタ・バディア(GS2位)のそれぞれの賞金の合計であろう。(当サイト管理人の推定)
▼2008年代▼
◇ニッポン フリースキーイング オープン 2008US OPEN、X-GAMESにならぶフリースキーの世界大会が再び日本に上陸。
世界トップレベルのライダーによるライディングパフォーマンスは必見。
今年も日本のサムライ達が世界に戦いを挑む!
開催日程
2008年2月21日(木):スロープスタイル 予選
22日(金):スロープスタイル 決勝
23日(土):スーパーパイプ 予選・ビッグエア
24日(日):スーパーパイプ 決勝
会 場
新潟県・上越国際スキー場
競技種目
スーパーパイプ・スロープスタイル・ビッグエア
優勝賞金
各種目男子:US$10,000・各種目女子US$3,000
▼2009年代▼
◇'09W杯スキー賞金ランキングトップは、リンゼイ・ボンとグランジェ国際スキー連盟は2009シーズンのワールドカップスキー賞金ランキングを発表した。男子トップはフランスのジャン・バティステ・グランジェ、女子トップはリンゼイボン(USA)だった。 賞金という視点だけでトップを狙うのであればオールラウンダーよりも種目別で強さを誇る「スペシャリスト」のほうが稼ぐパターンが目立つ。
以下は2009シーズン トップ5の賞金ランキング(単位はスイスフラン)
男子 1. Jean-Baptiste Grange (FRA) 252,564 2. Ivica Kostelic (CRO) 209,215 3. Didier Defago (SUI) 194,113 4. Benjamin Raich (AUT) 184,991 5. Aksel Lund Svindal (NOR) 157,378 |
女子 1. Lindsey Vonn (USA) 349,020 2. Maria Riesch (GER) 316,000 3. Kathrin Zettel (AUT) 218,060 4. Anja Parson (SWE) 197,525 5. Tanja Poutiainen (FIN) 155,400 |
◇「ワールドアルペンロックフェス」賞金総額1,300万円
2009年12月22日クリスマスイベントとして「ワールドアルペンロックフェス」が行われ、ワールドカップスキーのスター選手が出場。残念ながらジョン・クチェラ(CAN)、ジャン・バティスト・グランジェ(FRA)が怪我のため欠場。10名のW杯選手で、賞金10万ユーロ(約1300万円)賞金でレースを競い合った。
見事賞金を獲得したのは先日のアルタバディアGSで3位だったフランスの C.リチャード(CYPRIEN RICHARD - FRA - 2009 WARF Champion)。
1,300万円を出場者たった10名で争うのだから、W杯より効率よく賞金をもらえる確率が高い。
出場メンバーには他にテッド・リゲティ(USA)、アクセル・ルンド・シビンダル(NOR)、フェリックス・ノイロイター(GER)など。
ボディ・ミラー(USA)は、怪我の状態で出場。「The right ankle still hurts(右くるぶしはまだ痛む)」とコメントした。
▼2010年代▼
◇英国スキー連盟 五輪直前に“自己破産”か(2010年01月23日)英国スキー連盟が第21回バンクーバー五輪を前に“自己破産”を宣告する可能性が出てきた。
投資の失敗が原因で、今月(2010/01)末までに32万6000ドル(約2,934万円)を調達することが破産回避の条件。
破産した場合には予備プランを実行して資金を調達するとしているが、具体的な方法は示されていない。同連盟は第20回トリノ五輪女子滑降11位のチェミー・オルコット(27)ら15選手を五輪に派遣する予定。英国オリンピック委員会では「代表選手は全員五輪に参加できる」と費用を保証しているが、先行きは不透明になっている。
(スポニチsponichi.2010年01月23日)より
◇イギリススキー連盟、正式に破産申請へ(2010/01/29日)
イギリススキー連盟は2010/01/29日、正式に破産申請をしたことがわかりました。
アルペンをはじめスノーボードもそうなのですが、イギリスのスキー選手達はすべて自費でワールドカップなどに参戦しているということです。
これで事実上、イギリスのナショナルスキーチームは崩壊となります。メーカーのサポートなど受け皿が無くなったに等しいと言っても過言ではありません。いつからナショナルチームが再始動するかわかりませんが、選手達はすべて自分達の資金で海外遠征などしなければならず、スポンサーが付いている選手はまだしも、日本で言うジュニア並びにCチームレベルの選手が一番経済的負担がかかっているのではないかと思います。
イギリスのスキー選手が今後育ってくるのか、そしてコーチたちはどう育成していくのか。手腕を問われることになりそうです。
イギリススキー連盟、正式に破産申請へ(firstski.net)より (リンク切れ2015/02/13)
◇ノルウェースキー連盟も財政難か?(2010年02月06日)
ノルウェークビットフィエルのワールドカップ・スキークロスが中止。
悪天候中止はワールドカップスキーでよくあることですが、3月に行われるスキークロスのワールドカップ会場であるノルウェーのクビットフィエルが財政難のため中止という決断を下しました。このことは国際スキー連盟のトップページでも伝えられています。
◇ スイススキー連盟、4000万円の黒字(2010年7月2日)
国際スキー連盟(FIS)のオフィシャルサイトにてSuccessful year for Swiss-Skiと題してスイスが成功した年としてニュースを伝えています。
結論から言うと、8個のオリンピックメダル獲得などアルペンからジャンプなど全体的に成績も向上し、50万スイスフラン、日本円で約4,000万円の黒字を発表しました。
スイススキー連盟、4000万円の黒字(firstski.net)より (リンク切れ2015/02/13)
◇ 第21回バンクーバーオリンピック、年収トップはリンゼイ・ボンの2億7000万円(2010年2月11日)
トップはフィギュアスケートのキムヨナで、スノーボードのショーンホワイトに並ぶ7億2000万円という結果でした。キムヨナは主にスポーツ用品メーカーのナイキ、韓国の自動車メーカーヒュンダイ(現代自動車)などのスポンサー収入が主な内訳となっています。
アルペンスキーではリンゼイ・ボン(USA)の2億7000万円、男子ではテッド・リゲティ(USA)の1億8000万円という結果です。
ただこのデータはアメリカの経済紙「フォーブス」のものなので、本当のランキングは違うのではないかと思います。こういうデータは主に「所得を表向きに公開している人」がランキングに出ており、財産をあまり表に出したくない経済人などは80位くらいまで下がっていたりするのが実情です。
個人的な予測ではおそらくボディ・ミラー(USA)がアルペンでのトップではないかと思いますが、フォーブスがどういった調べ方をしているかにもよるので、あくまでも参考程度にしておくのが良いのではないかと思います。
それにしても、毎回こういう記事を見ると思うのが、「日本のアルペンスキー選手の経済環境はもっと良くならないのか?」と考えてしまいます。
一時期、元全日本ナショナルスキーチームの岡田利修選手を引っさげ、野辺山スキー場で賞金1000万円のアルペンレースが企画され、結果として中止になりましたが、このようなレースは今後必要性が増すのではないかと思います。
第21回バンクーバーオリンピック年収トップはキムヨナとショーンホワイトの7億2000万円。アルペンスキーはリンゼイ・ボンの2億7000万円がトップ(firstski.net)より(リンク切れ2015/02/13)
◇アルペンスキーワールドカップ2009-2010賞金ランキング
'10ワールドカップスキー賞金ランキングは、女子1位はアメリカのリンゼイ・ボンで492450スイスフラン(注:)、日本円で4211万円で、男女総合でトップ。彼女の好成績からは当然のことです。
男子1位はディディエ・キューシェ(SUI)で、334'850ドル/223'233ユーロー。
日本勢は湯浅直樹選手の63位がトップで、続いて佐々木明選手が73位。
63. Naoki Yuasa (JPN) 5250スイスフラン.
73. Akira Sasaki (JPN) 3825スイスフラン.
注:
「リンゼイ・ボンで492450ドル」と書かれていた日本語サイトがあったが、単純な書き間違いで、スイスフランが正しいと思われる。発表元のFIS公式サイトを含め、他の英語サイト2つもスイスフランになっていた。
仮に万一ドルが正しいとしても、2010.7.05の相場では1米ドル = 87.7500878 円、1スイスフラン = 82.487364 円なので、わりと近い金額である。
アルペンスキーワールドカップ2009-2010賞金ランキング
女子(スイスフラン/ユーロ 1. Lindsey Vonn (USA) 492'450/ 382'300ユーロー 2. Maria Riesch (GER) 356'200/237'466. 3. Kathrin Zettel (AUT) 272'200/181'466. 4. Anja Paerson (SWE) 194'650/129'766. 5. Sandrine Aubert (FRA) 149'000/99'666. 6. Marlies Schild (AUT) 146'750/97'833. 7. Tina Maze (SLO) 146'000/97'333. 8. Kathrin Hoelzl (GER) 121'075/80'716. 9. Tanja Poutiainen (FIN) 110'000/73'333. 10. Fabienne Suter (SUI) 91'875/59'719. 11. Elisabeth Goergl (AUT) 86'000/57'333. 12. Ingrid Jacquemod (FRA) 74'000/49'333. 13. Nadia Styger (SUI) 66'875/43'469. 14. Susanne Riesch (GER) 61'850/41'233. 15. Sarka Zahrobska (CZE) 60'850/40'570. 16. Nadia Kamer (SUI) 56'000/37'333. 17. Viktoria Rebensburg (GER) 51'700/34'466. 18. Dominique Gisin (SUI) 50'750/33'833. 19. Maria Pietilae-Holmner (SWE) 49'750/33'166. 20. Michaela Kirchgasser (AUT) 48'750/32'500. 40. Britt Janyk (CAN) 13'000. 60. Jessica Lindell-Vikarby (SWE) 2000. 79. Camilla Alfieri (ITA) 925. |
男子Men(ドル/ユーロ?) 1. Didier Cuche (SUI) CHF 334'850/223'233ユーロー 2. Carlo Janka (SUI) 305'673/203'783. 3. Benjamin Raich (AUT) 206'775/137'850. 4. Ivica Kostelic (CRO) 184'375/122'916. 5. Reinfried Herbst (AUT) 175'325/116'883. 6. Marcel Hirscher (AUT) 172'600/115'066. 7. Julien Lizeroux (FRA) 155'562/103'708. 8. Aksel-Lund Svindal (NOR) 144'775/96'516. 9. Felix Neureuther (GER) 142'500/95'000. 10. Ted Ligety (USA) 136'150/90'766. 11. Michael Walchhofer (AUT) 133'000/88'666. 12. Silvan Zurbriggen (SUI) 115'600/70'066. 13. Giuliano Razzoli (ITA) 102'900/68'600. 14. Erik Guay (CAN) 94'625/63'083. 15. Mario Scheiber (AUT) 90'200/60'133. 16. Manuel Osborne-Paradis (CAN) 87'650/58'433. 17. Manfred Moelgg (ITA) 87'250/58'166. 18. Massimiliano Blardone (ITA) 84'350/56'233. 19. Werner Heel (ITA) 81'387/54'258. 20. Didier Defago (SUI) 75'100/50'066. 40. Robbie Dixon (CAN) 20'750. 60. Sandro Viletta (SUI) 5450. 63. Naoki Yuasa (JPN) 5250. 73. Akira Sasaki (JPN) 3825. 90. Leif Kristian Hugen (NOR) 1500. 110. Mitja Dragsic (SLO) 450. 113. Omar Longhi (ITA) 90 |
◇「011 style 2010」優勝賞金は、30万円
さっぽろ雪まつり 大通3 丁目会場にて”TOYOTA BIG AIR 日本人予選/一次予選”でも使用される、「白い恋人 PARK AIR」の巨大なジャンプ台を使用し、スキーのストレートジャンプ大会「011 style 2010」を開催!優勝賞金は、30万円!勇者募る!
<「011 style 2010」本戦・開催概要>
【開催日】2010年2月11日(木・祝)
【競技全般】16 名によるスキーストレートジャンプ、複数ジャッジ制。ノックダウン方式のトーナメント戦。ジャムセッションで一人数回のジャンプを行い、ベストポイントで順位を決め、順位に応じて対戦相手を決定。その後、1本勝負のトーナメント戦を実施。上位入賞者には賞金、参加者全員に参加賞贈呈。
【開催場所】さっぽろ雪まつり 大通3丁目会場
【賞金】優勝:30万円、第2 位:15万円、第3 位:5万円
【参加資格】
2010年2月7日(日)に開催される予選会(下記参照)で 選抜された選手13名と前回大会上位3名の招待選手。
- SURF&SNOW - ニュース 2009/12/2414th TOYOTA BIG AIR「番外編リリース」(snow.gnavi.)より
◇ジャンプアランド大会は1位賞金は10万円、または5万円
ジャンプアランドは巨大な雪のジャンプ台を用い、空中で回転などの技を競う大会です。男子はスノーボードとスキーの2種目、女子はスノーボードとスキーの混合で行います。
日 時:2010年2月28日(日)
会 場:湯沢高原スキー場 布場ゲレンデ ファニナリパーク
アイテム:2WAY キッカー、他 (予定)
競技種目と賞金・商品: 【オープンクラス】
スノーボード男子:1位100,000円 2位30,000円 3位10,000円
スキー男子 :1位100,000円 2位30,000円 3位10,000円
女子(スノボー、スキー混合):1位50,000円 2位10,000円 3位5,000円
【チャレンジクラス】
スノーボード男子:1位 湯沢温泉ペア宿泊券
スキー男子 :1位 湯沢温泉ペア宿泊券
女子(スノボー、スキー混合):1位50,000円 2位10,000円 3位5,000円
◇スキー選手の収入 その内訳は?
まずは、競技で得ることができる賞金。次に、用具スポンサー契約料。最後に、契約メーカーからもらうことのできる、インセンティブ。これらが、彼らの主な収入源となっている。
競技に勝つことで得られる賞金は、実はあまり大きなものではない。(土方の注:アルペンのW杯では1試合の賞金総額は最低で約823万円。上限は制限なし。1〜10位に分配される。1位が総額の33%から50%、10位で約10万円。)
それよりもむしろ大きいのは、契約している用具メーカーなどからのインセンティブだ。トップクラスの選手では用具の基本契約金が年間推定300〜500万円。それに順位によって得られるインセンティブがつく。このインセンティブは、順位によってかなりの差があるが、優勝した際には数百万円にもなる(なお、いろいろな大会で優勝した場合、メーカーとしては結構な負担となる)。
上村級の選手になると、個人でスポンサー契約ができる選手もいるが、もちろんそれは全体のごく一握りだ。
上村級なら基本契約金が年間総額で3,000万円(ヘルメット、ウエア、ブーツ各500万円、ゴーグル、グローブ、ストック、締具、スキー靴各300万円。推定)
- 連載企画第1回 トップ・スキーヤーたちは、いくらもらえるのか?(著者:松尾里央 TAC出版書籍販売)より
◇遠征費、用具契約料、インセンティブ、、
こんなに違うA〜Cスキー選手の収入
Aの選手とCの選手では、全日本スキー連盟からの援助、スポンサー料などでこんなにも収入が変わる。「好き」だけでうあやっていけない。しかし、トップになれば飛躍的な収入増が。
ランク | SAJ遠征費負担 | 用具スポンサー契約 | インセンティブ | 賞金 | 給料 |
A | 全額負担 | 300〜500万円 | 貰える場合がほとんど | 入賞多い | 同じ |
B | 50%負担 | 上記ほどは貰えない | 貰えない場合もある | たまに入賞 | 同じ |
C | なし | 全く貰えない | 貰えない場合もある | これから入賞 | 同じ |
- 連載企画第1回 トップ・スキーヤーたちは、いくらもらえるのか?(著者:松尾里央 TAC出版書籍販売)より
◇給料という名の広告宣伝費
上村愛子は現在、北野建設という会社のスキー部に所属している。
世界レベルの選手への支援という意味では、企業の社会貢献には十分になっている。
それ以外に北野建設にとって、何かメリットはないものか?それは、広告宣伝効果だ。彼女が入賞し、新聞に取り上げられる都度、その記事には、「上村愛子(北村建設)○位入賞」ということで、企業名が露出するのだ。
これを仮に、記事中広告として料金を払って出すとすれば、媒体にもよるが全国版だと1回あたり50万円くらいはする。したがって、1回の入賞記事でも6紙以上がとりあげれば、あっという間にもとがとれてしまうのだ。
- 連載企画第1回 トップ・スキーヤーたちは、いくらもらえるのか?(著者:松尾里央 TAC出版書籍販売)より
▼2011年▼
◇来2011年1月2日予定の、FISワールドカップスキー ミュンヘンの賞金額は800万円2018年冬季オリンピックの正式な立候補として認められたドイツのミュンヘンですが、来2011年1月2日にFISアルペンスキーワールドカップでは初の市街地レースをミュンヘンで行います。
その賞金額ですがおよそ10万スイスフラン、日本円で約800万円という賞金となっており、通常のワールドカップより高い金額となりました。
また当日現地には最低でも2万人は観戦に来るだろうと国際スキー連盟は推定していますが、ロシアのアルペンスキーチャンピオンズカップも同様の効果があったので場合によっては2万人以上の可能性もあるでしょう。
- 今後5年以内でFISワールドカップスキーは大幅に変化する。(firstski.net)より リンク切れ2015/02/07
▼2013年▼
●'12-'13年アルペンスキーW杯 賞金ランキング5傑
順位 | 選手名/国 | 年齢 | W杯獲得賞金 | 世界選手権 獲得賞金 | |
男子 | 1 | M・ヒルシャー/オーストリア | 24 | 5306万円 | 644万円 |
2 | A・スビンダル/ノルウェー | 30 | 2961万円 | 644万円 | |
3 | T・リゲッティ/米国 | 28 | 2673万円 | 248万円 | |
4 | F・ノイロイター/ドイツ | 29 | 2507万円 | 1188万円 | |
5 | I・コステリッツ/クロアチア | 33 | 2033万円 | 307万円 | |
女子 | 1 | T・マゼ/スロベニア | 29 | 6948万円 | 951万円 |
2 | A・フェニンガー/オーストリア | 23 | 2307万円 | 149万円 | |
3 | M・シフリン/米国 | 18 | 2296万円 | 435万円 | |
4 | L・ボン/米国 | 28 | 2108万円 | ―― | |
5 | M・ヘフルリーシュ/ドイツ | 28 | 1898万円 | 545万円 | |
世界選手権の賞金は個人種目(1〜6位)だけをカウント。
L・ボンは大会期間中に右ひざを負傷して離脱。
※以下は、高額賞金が、アルペンの人気を証明している(小川勝 = 文)( Number Web)より要約
冬季五輪全競技の中で、世界的な人気競技といえば、やはりアイスホッケーとアルペンスキーだろう。アイスホッケーの最高峰、北米プロアイスホッケーのNHLには年俸500万ドル(約4億7500万円)を超えている選手が70人以上いる。
一方で、日本と欧米で人気に最も開きのある競技が、アルペンスキーだろう。
男女を通じて現在(2013.4)最高額は女子のティナ・マゼ。W杯では今季、1月13日のスーパー大回転に勝って、女子選手として史上6人目の5種目全制覇を達成した。W杯の今季獲得賞金は6948万円。世界選手権でもスーパー大回転で優勝(4万スイスフラン=約396万円)するなど951万円を獲得しており、合計すると、7899万円となっている。
3位に入った米国のミカエラ・シフリン。'95年3月13日生まれ、2月の世界選手権の回転で優勝した時は、まだ17歳だった新鋭だ。獲得賞金はW杯で2296万円、世界選手権で435万円、合計で2731万円に達している。
アルペンのトップ選手にはCMに出演している選手もいる。だがCMによる収入は、選手の人気を反映したもので、競技の人気を反映しているとは言えない。一方、賞金は、スポンサー企業がそのスポーツの人気を認めた結果として高額になっていく――これが原則だろうから、この高額賞金が、アルペンの人気を証明していると言っていい。
フィギュアだとGPシリーズの大会で優勝しても約171万円!?
スキージャンプの場合はW杯の優勝賞金が1万スイスフラン(約99万円)だから、全試合に勝ったとしても年間で2000万円台だ。国際スキー連盟が賞金ランキングを発表しているのはアルペンだけなので、正確な比較はできないが、アルペンのトップが6000万円を超えることを考えるとかなり開きがある。
フィギュアスケートのGPシリーズ(ファイナルを含めて全7戦)も賞金(米ドル)は設定されている。1位が1万8000ドル(約171万円)、2位が1万3000ドル(約124万円)、3位が9000ドル(約86万円)。ファイナルは少し上がって2万5000ドル(約238万円)、1万8000ドル(約171万円)、1万2000ドル(約114万円)となっている。
しかしフィギュアスケートでは、規則によって最多でもGPシリーズ2試合とファイナルしか出場できないため、今季出場全試合で優勝した浅田真央でも約580万円だ。フィギュアのトップ選手はCM出演等で個人の収入は多いが、賞金はそれほど高くない。
アルペンの賞金ランキング、日本選手では湯浅直樹の35位(178万円)がトップ。欧米以外の選手ではすでに最上位だが、今後は何とか30位以内まで順位を上げてほしいものだ。
※高額賞金が、アルペンの人気を証明している(小川勝 = 文)( Number Web)より要約
▼2014年▼
◇第21回バンクーバー冬季五輪に出場した選手の2013年収入ランキング
2015/ 2/08追加1位: | ショーン・ホワイト(アメリカ) | スノーボード | 800万ドル |
〃 | キム・ヨナ(韓国) | フィギアスケート | 800万ドル |
3位: | リンゼイ・ボン(アメリカ) | アルペンスキー | 300万ドル |
4位: | テッド・リゲティ(アメリカ) | アルペンスキー | 200万ドル |
5位: | アポロ・アントン・オーノ(アメリカ) | ショートトラック | 150万ドル |
6位: | ボディー・ミラー(アメリカ) | アルペンスキー | 130万ドル |
7位: | グレッチェン・ブレイラー(アメリカ) | スノーボード | 100万ドル |
〃 | リンゼイ・ジャコベリス(アメリカ) | スノーボード | 100万ドル |
〃 | ハンナ・テーナー(アメリカ) | スノーボード | 100万ドル |
〃 | マリア・リーシュ(ドイツ) | アルペンスキー | 100万ドル |
なお、日本人選手は調査の対象になっていないようです。
ちなみに、浅田選手はCM1本のギャラが5,000万円とか。
ライバルのキム・ヨナ選手の主な収入源は、現代自動車を含む大手企業とのスポンサー契約で、2013年は協賛金だけで750万ドル稼いだそうです。
- 冬季五輪選手の年収ランキング(林夏樹さんのブログ「ツールハック」)より